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日本株は5日ぶり反発、金融や輸出中心に幅広く買い-決算選別進む

東京株式相場は5営業日ぶりに反発 した。証券や銀行などの金融、機械や自動車など輸出関連を中心に幅広 い業種に買いが入った。決算内容などを受けた個別銘柄選別の動きも目 立ち、4-6月期決算が堅調だったファナックや、テルモが経営統合を 提案したオリンパスが上昇した。

TOPIXの終値は、前日比8.45ポイント(1.2%)高の714.91、 日経平均株価は同77円20銭(0.9%)高の8443円10銭。東証1部33業種 別では、医薬品、化学、空運業を除くすべての業種が上昇して引けた。

東京海上アセットマネジメント投信株式運用部の久保健一シニアフ ァンドマネジャーは、「きょうは全体的にリターンリバーサルの動きに なった」と指摘。ただ、海外のマクロ情勢は改善しておらず、「目先は 一段安が予想され、TOPIXは再度のバブル後安値更新もありうる」 との見方を示した。

前日のS&P500種指数が0.03%安となるなど方向感が乏しかった 海外株式市場の流れを受けて、日本株市場も午前はややこう着した展開 だった。午後に入り外国為替市場でやや円安に振れると、自動車など輸 出関連株は徐々に上げ幅を広げた。

業種別上昇率1位の証券・商品先物取引では、野村ホールディング スが上げをけん引。増資インサイダー問題の責任を取り渡部賢一グルー プ最高経営責任者(CEO)が辞任し、後任に野村証券の永井浩二社長 が就任する見通し、とブルームバーグ・ニュースが複数の関係者の話と して報じた。

そのほか上げが目立った鉄鋼や海運、石油・石炭製品などは、直近 の下げ相場で大きく売られておりリターンリバーサルの動きとなった。 前日までの続落期間中の下落率は、海運が11%、鉄鋼が10%、石油・石 炭製品が8.8%、銀行が6.7%などとなっていた。

TOPIXのRSIは前日に29%を示し、テクニカル面では日本株 市場は下げ過ぎのシグナルが出ていた。バリュエーション面でも、東証 1部の株価純資産倍率は前日時点で0.87倍と、企業の解散価値と等しい とされる1倍を大きく下回っていた。

国内外で主要企業の決算が本格化するなか、銘柄選別の動きも活発 だった。ファナックは前日、中国や米国向けのロボット製品などが好調 に推移したことから、4-6月期の連結純利益が前年同期比1.5%増の 352億円となったと発表。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、フ ァナックが下振れ懸念を払しょくする内容で、下期にかけて業績モメン タムが大きく改善するとの見方を維持した。

テルモが500億円の資本提携と共同持ち株会社方式による経営統合 を提案していると発表したオリンパスや、未定としていた4-9月期の 連結純利益を11%台の増益になる見通しと発表したヤフーも急伸した。

一方、キヤノンは急落し、相場全体の重しとなった。円の対ユーロ での上昇などを勘案するとして、12年12月期の連結純利益予想を2900億 円から2500億円に引き下げた。信越化学工業は午後に下げ幅を拡大。午 後の取引時間中に発表した13年3月期の連結営業利益予想は1600億円と ブルームバーグがまとめたアナリストの予想平均1695億円を下回った。

東証1部の売買高は概算で19億1062万株、売買代金は1兆1018億 円、値上がり銘柄数は1355、値下がり銘柄数は243。国内新興市場は、 ジャスダック指数が前日比0.2%安の50.05と5営業日続落、東証マザー ズ指数が同2%高の342.22と反発した。

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