中国投資:より長期的な投資に軸足-市場の混乱乗り切るため

中国の政府系ファンド(SWF)、 中国投資(CIC)はより長期的な視点で投資を行う方針を示した。世 界的な商品相場下落で、同社の昨年の海外投資リターン(投資収益率) はマイナス4.3%となった。

北京に本社を置くCICがウェブサイトに25日発表した年次報告に よれば、資源関連を中心に資産4822億ドル(約38兆円)相当を保有する CICの純利益は昨年、484億ドルに減少した。海外投資実績は2007年 の設立以降で最悪。10年のリターンはプラス11.7%だった。

MSCI世界指数は昨年、7.6%下落。欧州債務危機が成長見通し を妨げた上に商品需要を損ない、政府系ファンドの保有資産の価値を押 し下げた。CICの楼継偉会長は、市場のボラティリティが11年に08 -09年の世界的な金融危機以来の高水準に達したことを受け、長期的リ ターンに軸足を移している。

ボッコーニ大学(ミラノ)で政府系ファンドを研究するビクトリ ア・バーバリー氏はロンドンからの電話で、「今年のリターンには目を 向けていない。10年間の年率リターンがプラスである限り、今年のリタ ーンは重要でない」と述べた。

年次報告によれば、昨年12月末時点で、CICの海外ポートフォリ オのうち長期保有資産は31%を占めていた。公開株の比率は25%で、固 定利付き証券は21%。前年の水準は明らかにしていない。

原題:China’s CIC Focuses on Longer Term to Ride Out Market Turmoil(抜粋)

--取材協力:Sanat Vallikappen.

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