みずほFG:アジア中心に融資営業を強化へ-年間2-3兆円増

みずほフィナンシャルグループは海 外融資業務を強化する。国際展開する優良企業や日系企業向けの営業力 を高め、現在約10兆円の残高を年間20-30%のペースで増やす計画だ。 特に経済成長が続くアジアを重点地域と位置付け、債務危機で欧州系金 融機関が慎重姿勢となる中、国際競争力の強化へ攻勢をかける。

みずほコーポレート銀行(CB)の林信秀常務執行役員(55)はブル ームバーグ・ニュースとのインタビューで、信用力や収益性など独自基 準で選定した世界の優良企業120社への集中的な営業強化を続けていく 方針を示した。その上で、融資事業拡大へ向け「われわれの考える条件 に合致すれば金融機関の買収なども検討する」と述べた。

みずほFGの海外融資残高は、2012年3月末現在で1278億ドル (約10兆454億円)とグループ全体の融資残64兆6877億円の16%。業務 純益に占める国際部門の比率は12年3月期で20.4%だった。これを今期 は22.9%に高める計画。林氏は「いまの増加ペースを考えると2-3年 かもう少し早い時期に3割になりそうだ」と見通した。

みずほFGは昨年末、ベトナムの大手商銀ベトコンバンクに15% (435億円)出資。今年6月には独銀ウェストエルビーのブラジル子会 社買収を発表した。こうした出資についてみずほでは、単に買収に伴う 計算上の融資規模拡大だけでなく、その後の新規融資なども含め営業力 を強化できるとみて、今後も投資を検討していく方針だ。

一方、三菱UFJは英銀RBSのプロジェクトファイナンス関連事 業を約38億ポンド(約5070億円)で、三井住友FGは同じRBSの航空 機リース部門を約73億ドル(約5600億円)で買収するなど大規模な貸出 債権の取得に動いている。みずほは、債権そのものの買い取りには慎重 で、こうした点で他の邦銀2メガとの戦略に違いが出ている。

みずほFGでは、過去3年にアジアを中心に約400人を海外で現地 採用している。林氏はこの方針を継続していく考えも示した。

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