EU:銀行間金利不正操作で監督強化へ-競争政策で調査拡大も

欧州連合(EU)は銀行間取引金利 の監督を強化すると表明した。ロンドン銀行間取引金利(LIBOR) の不正操作を引き金にした世界的な不祥事への対応策の一環として、競 争政策上の調査を拡大する可能性も明らかにした。

EUの行政執行機関である欧州委員会のバルニエ委員(域内市場・ 金融サービス担当)は、LIBORや欧州銀行間取引金利 (EURIBOR)、その他の市場の指数の管理について見直し案を年 末までに提示する意向を示した。欧州委のアルムニア委員(競争政策担 当)は銀行間取引金利の不正操作に関する調査を拡大する可能性がある と述べた。

バルニエ委員はブリュッセルで記者団に対し、「LIBOR操作を めぐって進行中の国際的調査で、銀行による恥ずべき行為がさらに発覚 した」と指摘。銀行間取引金利が見積もりではなく実際の取引データを 使って設定されるべきかどうか、欧州委員会が検証していることも明ら かにした。

EUは昨年、LIBORとEURIBOR、東京銀行間取引金利 (TIBOR)の不正操作の可能性について正式調査を開始。アルムニ ア委員は今月25日にブリュッセルで、この調査が継続中であることを明 らかにし、「この分野でのさらなる活動について今後発表するかもしれ ない」と付け加えた。

欧州委が25日発表した法案では、市場の指標の不正操作は禁固刑な どの刑事罰を科すことができるとされており、いかなる不正操作未遂も 罰金などの行政処分の対象となる可能性がある。これらの措置を実施す るには、欧州議会と各国政府の承認が必要で、バルニエ委員は年末まで に法案を通過させたい考えを示した。

原題:Bank-Rate Rigging Faces Tougher EU Rules, Antitrust Scrutiny (1)(抜粋)