7月25日の米国マーケットサマリー:ユーロが反発、対策強化に期待

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2155   1.2061
ドル/円             78.17    78.18
ユーロ/円           95.01    94.31


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       12,676.05     +58.73     +.5%
S&P500種           1,337.90      -.41      .0%
ナスダック総合指数    2,854.24      -8.75     -.3%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .22%        +.00
米国債10年物     1.40%       +.01
米国債30年物     2.46%       +.00


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,612.70    +31.90   +2.02%
原油先物         (ドル/バレル)   88.92      +.42     +.47%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルと円に対して6営業 日ぶりに上昇。欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバー、ノボト ニー・オーストリア中銀総裁が、欧州の恒久的救済基金である欧州安定 化メカニズム(ESM)に銀行免許を与えることを支える論拠があると 発言したことが背景。

ユーロは主要16通貨の過半数に対して値上がり。欧州債市場では、 スペインとイタリアの国債が上昇した。市場ではESMの能力増強によ り、債務危機の封じ込めに向けた取り組みが強化されるとの見方が広が っている。ただ、6月の米新築住宅販売が市場予想に反して減少したこ とを受けて。ユーロは上げを縮めた。ポンドは軟化。英経済が3四半期 連続でマイナス成長となったことを嫌気した。

ウェスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズの市場アナリ スト、ラビ・バラドワジ氏は電話インタビューで、「ここ数日間でユー ロは大幅に下げた。投資家は非常に弱気になっていた」と指摘。「ノボ トニー氏の発言による上向きのサプライズが、大規模なショートスクイ ーズ(売り持ちの踏み上げ)につながった可能性がある」と分析した。

ニューヨーク時間午後2時5分現在、ユーロはドルに対し前日 比0.7%高の1ユーロ=1.2147ドル。月初からは4.1%の値下がり。ユー ロは対円でもこの日0.7%上げて1ユーロ=94円96銭。月初からは6.1% 安となっている。円は対ドルでほぼ変わらずの1ドル=78円18銭。

◎米国株式市場

25日の米国株式市場ではS&P500種株価指数が引け前1時間で上 げを失った。銀行株や産業株が値上がりした一方、アップルの決算内容 や新築住宅販売の落ち込みが失望された。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は0.1%未満下げて1337.89。ダウ工業株30種平均は58.73ドル (0.5%)上げて12676.05ドルだった。

ジェンセン・インベストメント・マネジメントの共同ポートフォリ オマネジャー、ロブ・マックアイバー氏は、「不透明感はかなり強い」 と述べ、「米景気回復には力強さがない。ユーロ圏では再び問題が過熱 している。それが企業の業績にも影響を与え始めている。投資家にとっ ては間違いなく厳しい環境だ」と続けた。

ブルームバーグがまとめたデータによると、これまでに第2四半期 決算を発表したS&P500種企業196社のうち利益がアナリスト予想を上 回ったのは71%だった。

◎米国債市場

米国債相場は反落。欧州政策当局が救済基金の能力を拡大するとの 観測が広がり、4日ぶりに下落した。米財務省は25日、350億ドル規模 の5年債入札を実施した。

この日の入札は過去の平均を下回る応札倍率となったにもかかわら ず、最高落札利回りが過去最低となった。10年債利回りは朝方、過去最 低付近から上昇。欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバー、ノボ トニー・オーストリア中銀総裁が、欧州の恒久的救済基金である欧州安 定化メカニズム(ESM)に銀行免許を与えることを支える論拠がある と発言。実現すれば同基金がECBから資金を借り入れることが可能に なる。米5年債のほか7年債と30年債も、3日連続で利回りが過去最低 を付けた。

GMPセキュリティーズの債券ストラテジスト、エイドリアン・ミ ラー氏(ニューヨーク在勤)は「欧州政策当局が前向きな一歩を踏み出 していることはそれなりの希望をもたらす」とした上で、「ただし欧州 問題や国内の経済成長に対する不安が高まっており、市場は引き続き実 質マイナスのリターンを受け入れる。したがって需要も続く」と解説し た。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後2時45分現在、既発5年債利回りは前日比1ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇の0.56%。同年債(表面利率0.75%、2017年 6月償還)価格は2/32下落して100 30/32となっている。10年債利回り は2bp上げて1.41%。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。約3週間ぶりの大幅高となった。 欧州の首脳が債務危機に歯止めをかけるために対応を強化するとの観測 が強まった。

欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバー、ノボトニー・オー ストリア中銀総裁は、欧州の恒久的救済基金である欧州安定化メカニズ ム(ESM)に銀行免許を与えることを支える論拠があると発言した。 ESMに銀行免許を与えれば、同基金が欧州中央銀行(ECB)のオペ を利用して資金を借り入れることが可能になる。金は1月末以降 に7.3%下落している。欧州債務危機で世界成長やインフレの見通しが 弱まったことが背景。

貴金属精製・調査会社キトコ(モントリオール)のアナリスト、ジ ョン・ナドラー氏はリポートで、「何らかの緩和措置がすぐにでも実施 されることに期待が膨らんでいる」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前日比2%高の1オンス=1612.70ドルで終了。中心限月として は6月29日以来の大幅上昇となった。

◎ニューヨーク原油先物

ニューヨーク原油先物相場は小幅続伸。金融株を中心に米株式相場 が総じて上昇したことや、ユーロが対ドルで6日ぶりに反発したことが 背景。

ドルが対ユーロで下落したことで代替投資先としての原油が買われ た。原油相場は米エネルギー省が発表した原油在庫が予想外に増加した ことから、一時1.9%下落する場面もあった。同省によると、原油生産 は13年ぶりの高水準になった。

コンフルエンス・インベストメント・マネジメント(セントルイ ス)のチーフ市場ストラテジスト、ビル・オグレイディ氏は「リスク資 産が軒並み値上がりし、ユーロも堅調なため、原油は上昇している」と 指摘しながらも、「在庫の数字は悪かったので、このまま上昇が続くと は予想していない」と話した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物9月限は前日 比47セント(0.53%)高の1バレル=88.97ドルで終了。一時は86.84ド ルと、日中としては16日以来の安値を付けた。年初からは10%値下がり している。

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