ギリシャのユーロ残留には再度の債務再編必要も、独与党幹部

ギリシャがユーロ圏にとどまるには 2回目の債務再編が必要かもしれないと、メルケル首相率いるキリスト 教民主同盟(CDU)の幹部が発言した。ギリシャのユーロ離脱が現実 化して市場を混乱させる状況を起こさないための追加支援の可能性に、 ドイツの政治指導者として初めて言及した格好だ。

CDUで予算関連のスポークスマンを務めるノルベルト・バーセル 議員は25日電話で、「われわれはギリシャをユーロ圏にとどめるよう努 力すべきだ」と述べた。そのための行動が必要ならば、「納税者ばかり でなく民間債権者も再び関与してギリシャを支援するべきだ。ただ、厳 しい条件を付ける必要がある」と語った。

ギリシャが救済条件の財政目標を達成できないとの見方が根強い中 で、ギリシャの国際債権団、つまり欧州連合(EU)欧州委員会と欧州 中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)のいわゆるトロイカは今 週アテネを訪れている。

バーセル議員は「とにかくトロイカの報告を待つ必要がある」とし た上で、再度の債務再編は「可能性のある解決策」の一つではあるが、 独連立与党内でまだ協議されてはいないと説明した。その上で、「最悪 中の最悪が現実になった場合に必要な措置について考えておくことはも ちろん必要だ」と述べ、「われわれに巨額の負担がかかることになる」 と付け加えた。

ギリシャ連立与党の一翼を担う全ギリシャ社会主義運動 (PASOK)のベニゼロス党首は、債務圧縮の方法としてECBが保 有するギリシャ債での債務減免を提言している。

独紙ツァイトはこの日、ギリシャの破産を回避する方法をEUが模 索していると報じた。情報源の名前は示さず伝えたもので、第3次救済 にはEU加盟国が後ろ向きなため、ドイツ政府を含めた公的債権者が損 失を受け入れる新たな債務再編が検討されているという。

ドイツ財務省は報道についてコメントを控えた。ショイブレ財務相 は24日の独紙ビルトに掲載されたインタビューで、「トロイカの報告の 後でユーログループ(ユーロ圏財務相会合)は討議する」と述べてい た。

この日のバーセル議員の発言とは対照的に、レスラー副首相兼経済 技術相は22日の独放送局ARDとのインタビューで、ギリシャの救済が 可能であることに「極めて懐疑的」だとし、ギリシャ離脱に関する「恐 怖感はとっくに失われた」と発言。離脱観測を再燃させたとして批判を 浴びた。

ギリシャのサマラス首相はアテネの議会で24日、ギリシャがユーロ 圏にとどまれることを疑問視する当局者の発言は「無責任」だと反撃し た。

原題:Merkel Ally Says Greece May Need Debt Cut to Stay in Euro (1)(抜粋)

--取材協力:Maria Petrakis、Natalie Weeks、Jonathan Stearns、Rainer Buergin、Patrick Donahue、Boris Groendahl.