日立が英高速鉄道を一括受注、596車両、5460億円

日立製作所は25日、英運輸省から幹 線高速列車の計596両の製造と車両リース、長期保守の契約を一括受注 したと発表した。同省によると、契約額は45億ポンド(約5460億円)。 官民共同で取り組んできた海外でのインフラ展開で、高速鉄道分野では 第1号となる。

日立は2009年2月、英運輸省から優先交渉権を獲得したが、10年5 月の英総選挙で契約締結が約3年半遅れていた。このプロジェクトは英 運輸省が主導するPPP(官民連携事業)のスキームで実施され、国際 協力銀行と日本貿易保険などの金融支援を受けている。融資には HSBCやみずほコーポレート銀行などの銀行団が参加する。

日立交通システム社の光冨眞哉プロジェクト推進室長は同日夕の発 表の席で「車両製造では契約の596両に加え500両程度のオプションを見 込んでいる」ことを明らかにした。また、新設する車両工場には「8000 万ポンドの投資を見込む」と述べた。

同社は、英イングランド北東のダーラム州を第一候補として車両の 生産拠点を新設する方針。16年のフル生産を目指す。

枝野幸男経済産業相は同日、「優先交渉権を有していた日立との契 約交渉の早期再開を英政府に要請するなど、関係閣僚が一体となって取 り組んできた」とした上で、「今後ともパッケージ型インフラの海外展 開に一層積極的に取り組む」との談話を発表した。

日立の鈴木学技官は会見で、契約について「官民共同輸出事業の典 型的な成功例」と述べた上で今後、英国を拠点とし、欧州への鉄道事業 の進出を見据えた展望についても「勝つシナリオは出来ている」と語っ た。

--取材協力:. Editors: 室谷哲毅, 駅義則