スペインとイタリア債が上昇、ECBが救済基金補強との期待

25日の欧州債市場でスペインとイタ リアの国債が上昇。債務危機の悪化に歯止めをかけるため、欧州中央銀 行(ECB)が域内救済基金の能力補強に動くとの観測が広がった。

ECB政策委員会メンバー、ノボトニー・オーストリア中銀総裁が 恒久的救済基金である欧州安定化メカニズム(ESM)に銀行免許を付 与することを支える議論があると発言。これを受けて、スペイン2年債 利回りはユーロ導入後の最高から低下した。一方、ドイツ債は3日続 落。同国政府は入札で23億2000万ユーロ相当の30年債を発行し、利回り は過去最低となった。ドイツのIfo経済研究所がこの日発表した7月 の独企業景況感指数は約2年ぶりの低水準に落ち込んだ。

ソシエテ・ジェネラルの金利戦略グローバル責任者、バンサン・シ ェニョー氏(パリ在勤)は「ESMを銀行にするのは画期的な考えだ」 とし、「ECBは今までのところ、このような構想に反対だったが、恐 らく可能なのだろう。しかし政治的な問題は残る」と述べた。

ロンドン時間午後4時41分現在、スペイン2年債利回りは前日比47 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の6.42%。一時は1996 年9月以来の高水準となる7.147%に達していた。同国債(表面利 率4.75%、2014年7月償還)価格はこの日、0.855上げ96.955。10年債 利回りは25bp低下し7.38%。

イタリア2年債利回りは11bp低下の4.94%。30年債利回りは11b p下げ6.84%。一時は1月以来で初めて7%を上回った。

銀行免許を付与されれば、ESMはECBのオペを利用した資金借 り入れができるようになる。

ドイツ10年債利回りは前日比2bp上昇の1.26%。23日に は1.127%まで下げ、先月1日に付けた過去最低に並んだ。

英国債

英国債市場では2年債利回りが過去最低を記録した。英経済が4- 6月(第2四半期)にアナリスト予想以上に悪化したことを受けて、イ ングランド銀行(英中央銀行)が景気刺激策として資産買い取りプログ ラムの規模を拡大するとの観測が高まった。同中銀は今月の会合で規模 を500億ポンド拡大した。

英政府統計局(ONS)が発表した第2四半期の国内総生産( GDP)速報値(季節調整済み)は前期比0.7%減。1-3月(第1四 半期)は0.3%減だった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト36人 の調査中央値では0.2%減が見込まれていた。

英2年債利回りは前日比2bp低下の0.07%。一時は0.047%まで 下げ、過去最低を更新した。同国債(表面利率2.25%、2014年3月償 還)価格はこの日、0.02上げ103.53となった。10年債利回りは1bp下 げて1.46%。23日にはこれまでの最低となる1.407%を付けた。

原題:Spanish, Italian Bonds Rise on Bets ECB Will Enhance Rescue Fund(抜粋) Pound Slides Most in Six Months Versus Euro as U.K. GDP Shrinks (抜粋)

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