キヤノン:通期純利益予想14%減額、ユーロ安で一転-独で株下落

デジタルカメラ世界首位キヤノン は今期(2012年12月期)連結純利益予想を2500億円に下方修正した。 従来比で14%の減。対ユーロでの円高進行や、コンパクトカメラなど の販売減を織り込んだ。発表を受け、ドイツ市場に上場されている同社 の株価は下落した。

修正後の純利益予想はブルームバーグ・データによるアナリスト 20人の予想平均値2896億円を下回った。同社は4月の前回決算発表で 円高修正を理由に純利益見通しを400億円積み増したが、元に戻した。 前期比では0.6%の増益予想。営業利益予想も従来比600億円減額の 3900億円と、市場予想平均4457億円を下回っている。

想定レートは1ユーロ=100円と従来比で5円、円高方向に修正。 対ドルでは1ドル=80円に据え置いた。カメラ機能の付属が一般的な スマートフォン(多機能携帯電話)浸透を背景に、コンパクトカメラの 販売予想を同100万台減らして2100万台とした。

JPモルガン証券の森山久史アナリストは現在の為替レートが、修 正後のキヤノンの想定よりも円高で推移しているとして、為替やマクロ 経済の動向次第では「さらなる下方修正の可能性もある」と指摘した。 同社株価は25日の独市場で前日比3.1%安まで下げている。

東証で会見した田中稔三副社長は今回の営業利益減額の3分の1の 「200億円程度が為替要因だ」と説明。下方修正の理由として、世界的 な景気低迷でコンパクトカメラだけでなく、オフィス用レーザープリン ター販売も落ち込むと見られる点も挙げた。ユーロ安の背景である欧州 の信用不安に関しては「金融が痛むとリース、レンタルなどにしわ寄せ が来る」と懸念を示した。

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