投資家のインフレ期待が後退、米国債利回りは過去最低更新

米国債市場では、投資家のインフレ 期待を示す指標が約6カ月ぶりの低水準となり、利回りは過去最低を更 新した。米パシフィック・インベストメント・ファンド(PIMCO) で世界最大の債券ファンドを運用するビル・グロース氏は、米国経済の 成長が止まる可能性があると指摘した。

トレーダーのインフレ期待を示す10年債利回りと同年限のインフレ 連動債(TIPS)の利回り格差(ブレークイーブンレート)は、2ポ イントに縮小。1月4日以来の低水準となり、過去10年間の平均2.15ポ イントを下回っている。

宏泰人寿保険の債券投資責任者、ケビン・ヤン氏(台北在勤)は 「債券市場は、米国経済がデフレの状態にあり、今後鈍化することを示 唆している」と述べた。

米10年債利回りは一時1.3824%まで低下し、3営業日連続で過去最 低を更新。5年債、7年債、30年債利回りもそれぞれ過去最低を付け た。30年債利回りは一時2.4502%となった。

グロース氏はツイッターへの投稿で、リッチモンド連銀からの報告 は経済成長が「徐々にゼロに近づきつつあること」を示唆していると指 摘。リッチモンド連銀が24日に発表した7月の同地区製造業景況指数は マイナス17と、6月のマイナス1(改定値)から低下した。

原題:Treasury Investors Cut Inflation Bets as Yields Set Record Lows(抜粋)