米ブリッジウォーター:経済大国の減速、下降傾向増幅の恐れ

ヘッジファンドの米ブリッジウォー ター・アソシエーツは、経済大国の成長が過去数カ月に鈍化したことを 受け、世界経済は自ら下降傾向を増幅させる恐れに直面しているとの見 方を示した。

ブリッジウォーターは同社の第2四半期のリポートで、欧州でのレ バレッジ解消や中国の成長鈍化で、世界の経済成長率は「過去数カ月 で」3.3%前後から約1.9%へと鈍化したと分析。リポートはブルームバ ーグが入手した。欧州債務危機への対処は不十分で、同域は「債務崩 壊」や通貨危機に近づいていると指摘した。

その上で、「経済や資本の流れのつながりを考えると、現在のこの 幅広い減速は危険な力を生み出す。ある国の景気減速は別の国の減速を 強める傾向があるため、世界経済は自ら下降傾向を増幅させる可能性が 一段と高まり、流れを反転させることが一層難しくなるからだ」と説明 した。

レイ・ダリオ氏率いるブリッジウォーターは約1200億ドル(約9 兆3700億円)の資産を運用し、昨年のヘッジファンド運用成績上位12本 のうちの3本を保有する。ブリッジウォーターは景気トレンドに基づく 投資で利益を狙うマクロ戦略を採用している。

国際通貨基金(IMF)は先週、2013年の世界成長率見通し を3.9%と、4月時点の4.1%から下方修正した。欧州債務危機がスペイ ンのリセッション(景気後退)を長引かせ、中国やインドなど新興市場 の景気拡大ペースを鈍化させていることを理由に挙げた。

原題:Bridgewater Sees ‘Dangerous Dynamic’ as Largest Economies Slow(抜粋)

--取材協力:Christian Baumgaertel.