英銀にLIBOR問題のコスト予想提示求める圧力-決算開始で

英大手銀行は今週始まる1-6月 (上期)決算発表に際し、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)操作 問題で株主にどれだけのコストがかかるのかを投資家に説明する圧力に さらされている。

バークレイズは先月、LIBOR操作問題で過去最高となる2 億9000万ポンド(約350億円)の制裁金を科された。モルガン・スタン レーのアナリスト、ベッツィー・グラセック氏の12日付リポートによる と、バークレイズはさらに民事訴訟の費用として6億2600万ポンドがか かるもようだ。ロイズ・バンキング・グループとHSBCホールディン グスも制裁金と法務費用で最大22億ポンドが必要になる可能性があると いう。

LIBOR操作問題は英金融業界にとってここ1年2カ月で4回目 のスキャンダルで、収益を圧迫する恐れがある。資産規模が最大規模の 銀行はすでに不適切な保険販売による消費者への補償で69億ポンドを計 上。小規模企業への不適切な金利スワップ販売に関する調査も受けてい る。さらにHSBCはマネーロンダリング(資金洗浄)をめぐる管理を 怠ったとして制裁金の支払いを命じられる可能性がある。

ハーグリーブズ・ランズダウン株式責任者、リチャード・ハンター 氏(ロンドン在勤)は「われわれはLIBOR問題で何らかのガイダン スを期待している」と指摘。米国に関しては訴訟の可能性があり、決着 にかなりの時間がかかることがあり得ると述べた。

ただ、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ (RBS)やロイズ、HSBC、バークレイズは問題が未決着であるこ とを理由に、訴訟費用や制裁金の見通しを求める圧力に抵抗する公算が 大きい。事情に詳しい関係者4人が匿名を条件に語った。英企業が利用 する国際会計基準(IFRS)は、金額の見通しが信頼できる場合にだ け引き当てを実施する義務があると定めている。これら銀行の関係者は コメントを控えた。

原題:British Banks Under Pressure to Estimate Costs of Libor-Rigging(抜粋)