日本株4日続落、欧州不安とアップル決算失望-バブル後安値に迫る

東京株式相場は4日続落。欧州情 勢への不安が強く、米アップルの4-6月決算が市場予想に届かなか ったことも嫌気された。円高警戒感もあり、電機や自動車、機械など 輸出関連株が下落。景気敏感業種への売り圧力が続き、鉄鋼など素材 関連、海運、鉱業株も売られた。

TOPIXの終値は前日比11.21ポイント(1.6%)安の706.46 で、バブル経済崩壊後の最安値(695.51)を付けた6月4日以来の水 準。日経平均株価も同122円19銭(1.4%)安の8365円90銭と、同 日以来の安値水準に沈んだ。

損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの中尾剛也シニアイ ンベストメントマネジャーは、「欧州発の質への逃避が続いており、株 式市場でも外需依存度の高い業種、銘柄がなかなか下げ止まらない」 と指摘。センチメント悪化により、「バリュエーションの割安さが無視 されており、ロスカット的な売りにつながっている」と話した。

マークイット・エコノミクスが24日に発表した7月のユーロ圏総 合景気指数(速報値)は46.4と、経済活動の拡大・縮小の分かれ目と される50を6カ月連続で下回り、域内経済がリセッション(景気後退) 入りした可能性を示唆した。

同日の欧州債市場ではスペイン国債が売られ、同10年債利回り は7.636%とユーロ導入後の最高に達した。ニューヨーク外国為替市 場では、欧州情勢への懸念でユーロ・円が一時1ユーロ=94円12銭 と、2000年11月以来のユーロ安・円高水準を更新。きょうの東京市 場でも1ユーロ=94円台前半で推移した。円は対ドルでも78円台前 半で高止まり、業績懸念でトヨタ自動車、日産自動車、ファナック、 ソニー、パナソニックなど時価総額上位の輸出関連株がそろって安い。

SMBC日興証券株式調査部の西広市部長は、欧州債務問題をめ ぐる不安拡大が警戒される中、世界経済への悪影響や為替の円高を通 じ、「日本企業の業績先行き不透明感も強まってきた」と言う。

アップル関連崩れる

日本時間25日早朝には米アップルが4-6月(第3四半期)決算 を発表し、売上高は前年同期比23%増の350億ドル、純利益は21%増 の88億2000万ドル(1株当たり9.32ドル)。ブルームバーグがまと めたアナリスト予想平均は売上高が372億ドル、1株利益が10.37ド ルだった。年内にスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の 新型モデルが投入されるとの期待で消費者が購入を控えたことが影響 し、アナリスト予想には届かなかった。

7-9月の業績計画もアナリスト予想を下回り、アップル株は時 間外取引で下落、シカゴ24時間電子取引システム(GLOBEX)で はS&P500種株価指数先物が基準値比で下げ、日本株の市場参加者 心理に悪影響を及ぼした。アップルにフラッシュメモリーを提供する 東芝が急落し、アップル関連ではフォスター電機やイビデン、村田製 作所なども売り込まれた。

カブドットコム証券の山田勉マーケットアナリストは、アップル は常に期待値が高過ぎる面もあるが、「秋口にはグーグルやマイクロソ フトもタブレット端末を発売する予定で、乱戦に持ち込まれる可能性 が高まってきた」とし、競争激化でアップルの成長が鈍化する可能性 に警戒感を示していた。

午後に下値模索

この日の日本株は、直近の相場続落を背景に自律的な反発を狙っ た買いも散発的に流入、午後の開始直後に下げ渋る場面もあったが、 その後は下値模索の展開となった。日経平均は午後2時半すぎに一時 160円安の8328円、TOPIXも2%安の703.31と700ポイント割 れ目前に迫った。国内企業による4-6月決算発表の本格化を控えて いる事情からも、相場の本格的反転につながる買いは入りづらい。

東証1部33業種では鉄鋼や保険、海運、ガラス・土石製品、鉱業、 石油・石炭製品、電気・ガス、電機、非鉄金属、機械など30業種が下 落。景気動向に左右されにくいディフェンシブ業種は底堅く、医薬品、 食料品、情報・通信の3業種は上げた。

東証1部の騰落銘柄数は下落1230に対し、上昇344。売買高は概 算で17億8001万株。売買代金は1兆292億円と、7営業日ぶりに1 兆円台に乗せた。国内新興市場では、ジャスダック指数が0.6%安の

50.16と4日続落、東証マザーズ指数は2.7%安の335.38と反落した。