苦境のスペイン、独との共同声明効かず-救済回避模索始まる

スペインの国債利回りは同国の経済 力を反映していない-。スペインとドイツが24日夜、このような共同声 明を出したにもかかわらず、スペイン債は25日の朝に売り込まれた。

ドイツのショイブレ財務相とスペインのデギンドス経済・競争力相 は24日の会談後、「国債市場の現在の金利水準はスペイン経済のファン ダメンタルズ(基礎的諸条件)に対応していない」との共同声明を出し た。この声明には、スペインの財政赤字削減取り組みへの賛辞も盛り込 まれていた。

しかし投資家は当局者らの言葉を無視し、25日朝の市場でスペイン 2年債利回りは一時、ユーロ導入後初めて7%を超えた。5年債利回り は一時7.74%、10年債は7.71%に達した。

スペイン紙エコノミスタはドイツ政府がスペインに、3000億ユーロ (約28兆5000億円)の救済パッケージを要請するよう働き掛けていると 報じた。スペイン政府は25日これを否定した。

共同声明は、スペインの銀行救済やユーロ圏の銀行同盟を「早急 に」実現すべきだとの考えも示した。スペインのラホイ首相は1000億ユ ーロ規模の銀行救済を欧州から取り付けたが、政府の資金調達コストの 低下にはつながっていない。

スペイン債利回りがユーロ導入後の最高更新を繰り返す中で当局者 は24日、同国政府を救済する準備は行われていないと言明した。ルクセ ンブルクのフリーデン財務相は、そのような作業は行われていないもの の、ユーロ圏諸国には迅速に行動できる用意が必要だと述べた。

経済協力開発機構(OECD)のグリア事務総長は24日、欧州中央 銀行(ECB)がスペイン国債の大量購入を開始すれば、スペイン政府 の全面的救済は回避できるとの見解を示した。さらに、25日にはECB の政策委員会メンバー、ノボトニー・オーストリア中銀総裁が救済基金 の欧州安定化メカニズム(ESM)に銀行免許を付与しECBのオペの 利用を可能にする案について、賛成する論拠はあると発言。スペインの 国家救済回避に向けた議論が活発化してきた。

銀行に加えてスペイン政府の財政を脅かしているのが、地方政府の 負債だ。地方の中で最大の経済規模を持つカタルーニャ州は24日、中央 政府の支援を求めることを検討していると明らかにした。経済規模2位 のバレンシアも救済を求める方針。

原題:Spain Yields Rise After Berlin Statement Saying They’re Too High(抜粋)

--取材協力:Stephanie Bodoni、Jeff Black、Zoe Schneeweiss.