ドイツ政府とユンケル氏:ムーディーズに反論-健全さ強調

格付け会社ムーディーズ・インベス ターズ・サービスがドイツの格付け見通しをネガティブとしたことにつ いて、ドイツ政府はユーロ圏を揺さぶる金融危機が収束するまで同国は 欧州の安全な避難先であり続けると反論した。

独財務省は、ユーロ圏におけるリスクは「新しいものではない」と し、ドイツは「経済、金融面で引き続き極めて健全な状態にある」との 声明を出した。ムーディーズに反論する根拠として同国政府は、独国債 の利回りを過去最低に押し下げている金融市場の「判決」を挙げた。

財務省は電子メールでの声明で、「ドイツはその堅固な経済および 金融政策によって『安全な逃避先』の地位を維持し、ユーロ圏のいかり としての役割を果たし続ける」とし、「同盟国とともにできる限り早急 にソブリン債危機を収束させるため、あらゆる措置を施す」と表明し た。

ムーディーズはドイツとオランダ、ルクセンブルクの「Aaa」格 付けの見通しを「ネガティブ(弱含み)」に変更した。ユーロ圏債務危 機をめぐる不透明の高まりを指摘した。ムーディーズの発表は23日遅 く。

翌日24日の欧州債相場は下落。ロンドン時間午前10時15分現在、ド イツ10年債利回りは8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇 の1.25%。オランダ10年債利回りも10bp上昇し1.72%となった。

スペインの10年債利回りも上昇しユーロ導入来の最高の7.569%に 達した。

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長(ルクセン ブルク首相兼国庫相)はこの日、電子メールで声明を発表。ドイツとオ ランダ、ルクセンブルクの3カ国はいずれも「健全なファンダメンタル ズ(経済の基礎的諸条件)」を備えていると言明。

「そうした中で、ユーロ圏全体の安定性を確実にするわれわれの強 い決意をあらためて表明する」とコメントした。

ムーディーズが最上級格付けの見通しを安定的としているのはユー ロ圏でフィンランド1国のみとなった。

コメルツ銀行のチーフエコノミスト、イエルク・クレーマー氏は24 日、独公共ラジオDLFの番組で「先進経済大国の中でAAAは絶滅危 惧種になっている」と語った。

原題:Germany, Juncker Push Back After Moody’s Rating Outlook Cuts (1)(抜粋)

--取材協力:Jones Hayden、Zoe Schneeweiss、John Detrixhe、Meera Louis.

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