円高阻止へ財務省スクラム-大臣は介入辞さぬ姿勢、幹部も効果強調

為替相場が円高基調で推移する中、 安住淳財務相は24日の閣議後会見で円売り・ドル買い介入も辞さない姿 勢をあらためて強調した。一方、財務省幹部は同日、昨年実施した介入 について円高進行の歯止めになったとの見方を示した。

財務相は閣議後会見で、「最近の一方的な円高の動きが日本経済の 実態を反映していないのは明らかだ」とした上で、「今後とも為替市場 の動向を一層の緊張感を持って注視し、行き過ぎた動きについてはあら ゆる措置を排除せず、必要な時には断固として行動する」と述べ、あら ためて介入も辞さない姿勢を示した。

一方、財務省幹部は同日、ブルームバーグ・ニュースの取材に対し 昨年10月から11月にかけて行った円売り介入について、円相場の一段の 投機的な上昇を阻止したと述べ、介入には効果がないとする見方に対し 否定的な見解を示した。匿名を条件に話した。同関係者は、政府の介入 がなければ、円相場はさらに上昇した可能性があったと述べた。

円は昨年、欧州債務危機などを背景に1995年の戦後最高値を相次い で更新。これに対し政府は3月の東日本大震災後に約7000億円の協調介 入を欧米各国と行ったのをはじめ、8月には約4.5兆円、10月31日にも 1日で8兆円に及ぶ過去最大規模の介入に踏み切った上で、翌日から4 日間にわたり総額約1兆円の覆面介入を行った。

24日の東京市場のドル・円相場は1ドル=78円台前半で推移。欧州 情勢の先行き不透明感が増す中、前日の海外市場では米長期金利が過去 最低水準を付けており、ドル安・円高圧力がかかりやすい展開となっ た。前日の取引では一時77円94銭と、6月1日以来の水準まで円が上昇 した。

--取材協力:. Editors: 小坂紀彦, 崎浜秀磨