PIMCOグロース氏はリセッション想定-FRBと違う認識

バーナンキ米連邦準備制度理事会 (FRB)議長は、大統領選挙を迎える今年の米経済が可もなく不可も ないものになるとの見通しを示している。物足りないものの米経済はリ セッション(景気後退)を免れているが、米パシフィック・インベスト メント・ファンド(PIMCO)で世界最大の債券ファンドを運用する ビル・グロース氏はバーナンキ議長とは違いリセッションを想定してい る。

バーナンキ議長は18日の議会で、「誰も景気の現状には満足してい ないが、もちろん景気回復が始まった2009年半ばからは大きな改善が確 実に見られる」と証言、「多くの米国民が状況に満足していないことを 認識しているが、景気は正しい方向に進んでいる」と述べた。

南カリフォルニア大学のジェシー・M・ウンルー政治研究所でディ レクターをしているダン・シュヌール氏は、有権者が景気を最も重要な 問題と位置付ける中、米経済が何とか成長が続けている状況は、大統領 選での共和党の指名獲得を確実にしているロムニー前マサチューセッツ 州知事にとってオバマ大統領を打ち負かす決定的な要因になり得ないと みている。

かつて大統領選に挑んだジョン・マケイン上院議員(共和、アリゾ ナ州)の選挙顧問を務めたこともあるシュヌール氏は、「オバマ大統領 の再選を自動的に約束するほど良い景気でもないが、ロムニー氏に自動 的に勝利をもたらすほど悪い景気でもない」と話した。

グロース氏は簡易ブログのツイッターへの16日の投稿で、米国は 「雇用と小売売上高、投資、企業利益で測るとリセッションに近づいて いる」とコメントし、リセッションを予測していないバーナンキ議長と の認識の違いを示した。

ハーバード大学のマーティン・フェルドシュタイン教授は、「今年 7-12月(下期)にリセッションが始まる確率は五分五分以下」だとし ている。「2%未満の経済成長率となりそうだが、下振れリスクがあ る。1%未満の成長率となる可能性も排除できない」と述べた。

原題:Economy Seen Neither Bad Enough Nor Too Good to Decide Election(抜粋)

--取材協力:Mike Dorning、Jeff Kearns.