スペイン債下落、救済懸念で-格付け見通し変更で独債も軟調

24日の欧州債市場でスペイン国債が 下落。5年債と10年債の利回りはユーロ導入後の最高に達した。同国の 銀行と地方の債務問題で国家救済を余儀なくされるとの懸念が高まる 中、国債入札で借り入れコストが上昇したことが手掛かり。

イタリア10年債は3営業日続落。この日発表された経済統計で、ユ ーロ圏のサービス業と製造業の経済活動の縮小が示された。ドイツ国 債も軟調で、過去最低付近にあった利回りは上昇した。米格付け会社ム ーディーズ・インベスターズ・サービスはドイツの格付け「Aaa」の 見通しを下方修正した。ユーロ圏の脆弱(ぜいじゃく)な諸国への支援 を余儀なくされる可能性を理由に挙げた。ルクセンブルクと共に格付け 見通しが引き下げられたオランダの国債も下げた。

スミス・アンド・ウィリアムソン・インベストメント・マネジメン トの債券担当ディレクター、ロビン・マーシャル氏(ロンドン在勤)は ブルームバーグテレビジョンとのインタビューでスペインについて、 「絶望的な状況だ」とし、「市場は徐々にスペインを閉め出しつつあ り、そのうち国際的な救済プログラムが必要となるのは間違いない」と 語った。

ロンドン時間午後5時25分現在、スペイン10年債利回りは前日比12 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の7.62%。一時 は7.636%と、1996年11月以来の高水準を付けた。同国債(表面利 率5.85%、2022年1月償還)価格はこの日、0.75下げ88.265。前日は利 回りが23bp上昇した。5年債利回りはこの日、18bp上げ7.592%に 達する場面もあった。

スペインは30億5000万ユーロ相当の証券を発行した。84日物証券の 落札利回りは2.434%と、前回入札が行われた6月26日の2.362%を上回 った。

ドイツ10年債利回りは前日比6bp上昇の1.24%。前日に は1.127%まで低下し、1日に付けた過去最低に並んだ。オランダ10年 債利回りは11bp上昇し1.74%。

マークイット・エコノミクスが24日発表した7月のユーロ圏総合景 気指数(速報値)は46.4と、前月から変わらずとなった。同指数は50が 活動拡大・縮小の分かれ目とされる。

原題:Spain Bonds Drop on Bailout Concern as Italian Securities Slide(抜粋)

--取材協力:Abigail Moses、Wes Goodman.