中国のシャドーバンキング、融資仲介サイトが急増-移行進む

中国南部の広州で毎晩、ノート型パ ソコンの前に座っているジャック・チウ氏は、これまでの人生で最高の リターン(投資収益率)を上げている。たった2カ月間で年率リター ン14.2%をたたき出した。

チウ氏はこれほどのリターンをオンラインで見知らぬ人に資金を融 資して稼いでいる。夜に乗じて大半の銀行を上回る融資マネジャーにな った。総額8万元(約98万円)の融資のうち返済が滞っているのは100 元ずつ2件のみ。中国の銀行では不良債権の割合は平均してこの約4倍 に上る。

中国の大手融資サイトの一つ、拍拍貸に5月に登録しオンライン融 資の世界に飛び込んだ30歳の公認ファイナンシャルプランナーは「資金 の使途は気にならない。自分ではコントロールできないからだ。私にと って重要なのは、少なくとも債務を返済する意思のある人を識別するこ とだ。従って、油断せず目を見開いていなければならない」と語る。

中国で未規制のシャドーバンキング(影の銀行)システムの規模は 2兆4000億ドル(約188兆円)に上る。その一部として従来から家族や 知り合いの間の民間貸し付けが行われているが、インターネット上で個 人間の貸し借りを仲介するピアツーピアの融資が始まり、シャドーバン キングのオンラインへの移行が進んでいる。

国営ラジオの中央人民放送(CNR)が5月に報じたところによる と、2007年以降、全国で2000以上のウェブサイトが開設されている。オ ンラインで仲介された融資総額は07年の年間総額から300倍に急増し11 年1-6月(上期)には60億元に達したという。

原題:Shadow Banking Moves Online in China as Peer-to-Peer Sites Bloom(抜粋)