米国とのデカップリング、エネルギー市場では本物か

中国海洋石油(CNOOC)がカナ ダのエネルギー会社ネクセンを151億米ドル(約1兆1800億円)で買収 する計画は、カナダが石油・ガス取引の伝統的な取引相手で主要な輸出 先である米国から距離を置き始め、中国に接近していることを示唆して いる。

米カリフォルニア州のリッチフィールド・オイルといった企業が半 世紀前に抽出技術を持ち込み、カナダのオイルサンド開発には米国の資 金も投じられてきた。だがこれからは中国企業がオイルサンドの原油生 産設備とブリティッシュコロンビア州にあるネクセンのシェールガス資 産を所有・運営することになる。

ファスケン・マーティノー・デュモリンのパートナー、マイケル・ ブラック氏はインタビューで「米国との本物のデカップリングだ。大き な資産と大きな埋蔵量、カナダのノウハウに対する中国の関心を浮き彫 りにしている」と述べた。同氏はアラブ首長国連邦のエネルギー会社ア ブダビ・ネーション・エナジーによる85億カナダ・ドル(約6500億円) 相当のカナダ関連の取引に助言している。

CNOOCは2005年、米国内の政治的反対から米石油会社ユノカル を185億米ドルで買収する計画を断念。中国の石油各社はその後、カナ ダを一段と重視するようになった。

世界一のエネルギー消費国である中国は国内需要を満たすため石 油・ガス資産の拡大を目指しており、対アジア輸出のため太平洋沿岸へ のパイプライン網拡充を進めるカナダが供給の準備を整えつつあるとみ ている。

カルガリーに本社を置くマトコ・フィナンシャルのダン・チェン副 社長は「カナダは政治的に安定しており、石油・ガスセクターにおいて 素晴らしい資産と技術的なノウハウを持っている。カナダの政治家や企 業幹部が最近、中国にたびたび出向いており、両国間の取引増加が容易 に想定できる」と語った。

原題:China Ousts U.S. in Canada Oil Market With Bid for Nexen: Energy(抜粋)

--取材協力:Aibing Guo、Katia Dmitrieva、Jim Polson、Rebecca Penty、Doug Alexander、Greg Quinn、Bradley Olson、Edward Klump、Susan Warren.

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