【個別銘柄】シャープ37年ぶり安値、太陽誘電売り、イオンクレ堅調

きょうの日本株市場で、価格変動材 料の出た銘柄の終値は以下の通り。

シャープ(6753):前日比1.7%安の289円と、ブルームバーグ・デ ータによると1975年12月以来、約37年ぶりの安値。液晶パネルなどの不 振が響き、4-6月期の連結純損益が1000億円前後の赤字になったもよ う、と24日付の日本経済新聞朝刊が報道。堺工場の低稼働率が継続、液 晶パネルのカルテルをめぐる和解金約160億円を特別損失に計上すると いう。また、国内外で早期退職を募るなど数千人規模の従業員を削減す る検討に入った、とも同紙は報じた。ゴールドマン・サックス証券で は、純損失の規模はほぼ予想に沿った数値だが、人員削減が事実なら中 期ポジティブも、短期的にはさらなるバランスシート毀損(きそん)要 因になると指摘した。

紙・パルプ:王子製紙(3861)が2.7%安の254円、日本製紙グルー プ本社(3893)が2.4%安の921円、北越紀州製紙(3865)が3.4%安 の346円。SMBC日興証券は23日付の業界リポートで、塗工紙・段ボ ール原紙とも荷動きが低調と指摘。6月のコート紙・微塗工紙の国産品 国内需要は前年同月比6.2%減の34.9万トンといい、弱い国産品国内需 要を背景に、主要メーカーは販売数量確保を優先させ、6月に入り国内 市況の下落ペースが加速したと推測した。

太陽誘電(6976):3.8%安の616円。野村証券は23日、目標株価 を890円から670円に修正した。セラミックコンデンサの売り上げ見通し を引き下げたとして、13年3月期の連結営業利益予想を80億円から60億 円に、14年3月期を110億円から80億円に下方修正した。中期的には、 世界トップシェア商品が少ないことから、業界内での立ち位置を再構築 する過渡期にあるとの見方を示した。

東芝(6502):5.4%安の261円。年初来の供給過剰を受け、半導体 の主力であるNAND型フラッシュメモリーを3割減産するときょう午 前9時に発表。減産はリーマンショック後の2009年1-6月に実施して 以来、3年ぶり。同社は、7-9月期には需給改善が期待できるとして いるものの、減産規模が大きいことから、懸念売りが優勢だった。

日立キャピタル(8586):2.8%高の1293円。国内事業取扱高が伸 びたほか、アジア事業の好調持続が奏功し、4-6月期連結純利益は前 年同期比19%増の39億800万円だった、と午後1時半に発表。前期 比21%増の153億円で据え置いた13年3月通期に対する進ちょく率 は26%と堅調で、買い安心感が広がった。

関西電力(9503):5.4%安の646円。30日に予定する4-6月期連 結決算の発表の際、13年3月期通期予想の公表を引き続き見送る方針を 固めたことが分かった、と共同通信が24日報じた。また同通信は、枝野 幸男経済産業相がきょうの参院予算委員会で、今冬と来夏の電力需給対 策に関して原発が再起動しない場合にも備えると述べたと報じており、 業績の先行き不透明感を嫌気した売りが膨らんだ。

三菱ケミカルホールディングス(4188):1.2%安の321円。バーク レイズ・キャピタル証券は23日、目標株価を610円から550円に引き下げ た。石油化学主要製品群の先行き不透明感が株価上昇を阻害すると指 摘。ケミカルズやポリマーズの収益見通し下方修正に伴い、13年3月期 連結営業益予想を1500億円から1300億円に、14年3月期を1920億円か ら1650億円に、それぞれ減額した。

イオンクレジットサービス(8570):3.2%高の1437円。大和証券 は23日、投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」 に、目標株価を1100円から1600円に上げた。下期にかけ収益が増加しや すい季節性を考慮すれば、業績の進ちょくは順調と指摘。フィービジネ スの拡大でキャッシング収益の減収を補う一方、海外事業の収益拡大を 進める形で事業構造の転換を進める点に注目している。

日本郵船(9101):1.7%安の170円。ばら積み船の国際運賃市況で あるバルチック・ドライ指数は23日、1.5%安の1022ポイントと10日続 落となっており、市況安が収益に与える悪影響が懸念された。

TDK(6762):1.4%安の2801円。野村証券は23日、目標株価 を6000円から4900円に引き下げた。最終セット製品の需要前提を見直し たことから、業績予想を引き下げた。ただ、サーバーと3.5インチのニ アライン用途で、同社のHDDヘッドの評価が他社品を引き離している としており、これを背景に、成長性と付加価値が高い同分野向けに、市 場シェアを上げる可能性があるとも指摘している。

ライトオン(7445):2.1%安の685円。7月度の既存店売上高は前 年同月比7.3%減になった、と23日に発表。前年実績割れは昨年11月以 来、8カ月ぶり。西日本で発生した大雨の影響や7月初旬まで気温の低 い日が続いた影響で客数が伸びず、夏物商戦が苦戦した。

エフティコミュニケーションズ(2763):15%高の3万2700円。ビ ジネスホン・OA機器販売などコア事業が好調に推移し、LED照明 「エルイード」のレンタル販売も伸長、コスト管理の徹底も奏功し、13 年3月期の連結営業利益予想を従来の18億円から前期比81%増の22億円 に上方修正する、と23日に発表。収益性の向上を評価する買いが膨らん だ。

鉱研工業(6297):8.8%安の310円。震災復興需要でボーリング機 器関連の受注・売上高は増えたが、工事施工関連で大型案件がなく減少 したことが響き、4-6月期(第1四半期)の連結営業損益は前年同期 のゼロに対し、7200万円の赤字だったと23日に発表。前期比4.6倍の1 億9000万円を見込む13年3月通期計画は維持、計画未達を懸念する売り に押された。

ラクオリア創薬(4579):5.2%高の366円。EP4拮抗薬につい て、医薬品原薬開発契約を米アラタナ社と締結したと23日の取引終了後 に発表した。今回の契約締結で、アラタナは当該薬の開発をさらに次の 段階に進めることができ、中長期的にラクオリアの業績向上にも資する と説明。当該薬の原薬はヒトにも使用でき、鎮痛や自己免疫疾患、がん に対する医薬品製剤としての開発を進めることも可能になるという。

エニグモ(3665):きょう東証マザーズに新規上場し、公開価格 (1750円)比2.3倍の4030円で初値を付けた後、3975円で終えた。日本 未入荷や海外限定アイテムを含めたブランド品を安く購入できるソーシ ャル・ショッピング・サイト「BUYMA(バイマ)」などを運営して おり、13年1月期の単独業績は、売上高が前期比40%増の11億9000万 円、営業利益は同78%増の3億6500円を見込んでいる。

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