債券反落、高値警戒や20年債入札接近で売り-基金買い入れ札割れ寸前

債券相場は反落。連日の相場上昇 を受けて、高値警戒感が広がる中、国内株価の下げ渋りもあり、売り が優勢となった。明後日の20年債入札に向けた売りなどで超長期債が 安い。一方、日本銀行が実施した資産買い入れ等基金の国債買い入れ オペでは、応札額が予定額を辛うじて上回り、札割れを回避した。

東京先物市場で中心限月9月物は、前日比1銭安の144円62銭で 開始。直後に1銭高の144円64銭に上昇したが、再び売りが増えると 8銭安まで下げた。その後は下げ幅を縮めていたが、午後に入ると売 りが増え、14銭安の144円49銭まで下落。いったん144円60銭まで 戻した後は再び売り優勢となり、結局12銭安の144円51銭で終えた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の324回債利回り は同0.5ベーシスポイント(bp)上昇の0.725%で開始。その後、0.72% に水準を切り下げ、23日に付けた03年6月27日以来の低水準に並ん だが、午後には0.735%まで上昇している。5年物の105回債利回り は1bp高い0.18%。20年物の137回債利回りは3bp高い1.545%。 30年物の36回債利回りは4bp高い1.765%で、18日以来の高水準。

トヨタアセットマネジメントの浜崎優チーフストラテジストは、 「これまでリスク回避の動きで利回り曲線の平たん化が進んでいたが、 10年債利回りが0.7%前半まで低下したので、きょうは揺り戻しの動 きとなっている。超長期ゾーンなどに売りが出ている」と述べた。

この日実施の流動性供給入札(発行額3000億円)の結果では、需 要の強さを示す応札倍率は2.22倍と前回の3.23倍を下回った。26日 には20年利付国債入札が実施される。23日の入札前取引では1.535% で推移した。このため、表面利率(クーポン)は前回債から0.2ポイ ント低い1.5%が見込まれている。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、20年債入札につ いて、「国内投資家の押し目買い姿勢は変わらず、無難に消化されるの ではないか。入札をきっかけに買いが強まるかは海外情勢次第だろう。 もっとも需給は良いので下値不安は小さい」と指摘した。

国債買い入れオペ、札割れ回避

こうした中、日銀発表によると、資産買い入れ等基金の国債買い 入れオペで、残存期間1年以上2年以下では予定額6000億円に対して、 応札額は6001億円となり、6000億円を落札。辛うじて札割れを回避 した。一方、2年超3年以下では予定額1000億円に対し、1576億円 の応札があり、1002億円を落札した。応札倍率は1.57倍と、同年限 を対象としたオペを5月1日に開始して以来、最低だった。

日銀は長期国債を買い入れる輪番オペでは、残存期間1年以下を 対象に0.1%の下限金利を撤廃。こうした措置を受けて、20日実施の 1年以下のオペでは前回の札割れから応札倍率は2.75倍となった。

24日の東京株式相場は3営業日続落。スペインを中心とした欧州 情勢の不透明感が強く、景気敏感業種への売り圧力が続いた。もっと も、自律反発を狙った買いも散発的に入り、日経平均株価、TOPI Xはともにプラス圏に浮上する場面も見られた。

--取材協力 池田祐美 Editors:山中英典、持田譲二

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