7月23日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ユーロが対円で11年ぶり安値-欧州危機への懸念強まる

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロが円に対し約11年ぶり安値 を付けた。債務危機の収束を目指す欧州首脳らへの取り組みに対する疑 念が強まり、逃避需要が膨らんだ。

ユーロは対ドルでは約2年ぶり安値を付け、導入後の平均を割り込 んだ。格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスがドイツと オランダ、ルクセンブルクの格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げ ると、ユーロは下げを拡大。これより先、スペインの6つの地方政府が 中央政府に救済を求める可能性があると同国紙パイスが報じたことを受 け、スペインの財政悪化懸念が高まり、同国10年債の利回りはユーロ導 入後の最高を更新した。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの主任市場アナリス ト、オマー・エシナー氏は電話インタビューで、「スペインの地方政府 が救済を要請するとなれば、すでに債務過多の中央政府の重荷を増やす のは明らかだ」と指摘。「そうなれば、スペインに対するより幅広い救 済が一段と不可避なものになる」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前週末比0.3% 安の1ユーロ=1.2117ドル。一時0.7%安の1.2067ドルと、2010年6月 以来の安値を付け、1999年のユーロ導入後の平均1.2087ドルを下回っ た。ユーロは対円では0.5%値下がりし94円99銭。一時94円24銭 と、2000年11月以来の円高・ユーロ安水準となった。円は対ドル で0.1%高の1ドル=78円40銭。

ムーディーズ

ムーディーズは、ユーロ圏からのギリシャ離脱のリスク、およびス ペインやイタリアなどへの共同支援の可能性が強まったことを格付け見 通し変更の理由に挙げた。

これより先、逃避需要が落ち着き、株価が下げを縮めると、ユーロ はドルと円に対する下げを縮小した。米株式市場ではS&P500種株価 指数が0.9%安。一時1.8%安となった。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジのエシナー氏は「リ スク回避の地合いが多少収まるにつれ、円のロング(買い持ち)ポジシ ョンは縮小する」とし、「円が高値から値下がりしたことも、市場が多 少安定していること示すシグナルだ」と続けた。

資産家でヘッジファンドマネジャーのジョン・ポールソン氏は、顧 客に対し、ユーロ圏分裂の確率は50%との予想を示した。23日の電話会 議に出席した投資家が明らかにした。この投資家は、電話会議が非公開 との理由から匿名を条件に語った。ポールソンの広報担当アーメル・レ スリー氏はコメントを控えた。

ユーロのパフォーマンス

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、ユーロは今年に入り5.4%下落。下落率は10通貨中で最悪とな っている。一方で円は0.2%安、ドルは1.9%値上がり。

市場が混乱する中、スペインとイタリアは株式の空売り禁止に乗り 出した。スペイン証券取引委員会(CNMV)は全ての株式について3 カ月にわたり空売りを禁止すると発表。またイタリア証券取引委員会 (CONSOB)は1週間の予定で一部の銀行・保険株の空売り禁止措 置を導入したと発表した。

一方ギリシャをめぐっては、救済合意の条件を履行することへの疑 念が広がる中で、欧州連合(EU)欧州委員会と欧州中央銀行 (ECB)、国際通貨基金(IMF)の通称トロイカの代表団が24日に アテネ入りする。

野村ホールディングスの外国為替ストラテジスト、チャールズ・サ ンタルノー氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで、「とにかく ユーロ圏はリスクが高い状況だ。情勢がこの先どうなるか投資家の不安 は高まっている」とし、「スペインには正式な救済が必要になる公算が 大きいとの懸念が強まりつつある」と加えた。

原題:Euro Slides to Weakest Since 2000 Versus Yen Amid Europe Concern(抜粋)

◎米国株:続落、欧州債務危機の悪化を懸念-中国の成長減速も警戒

23日の米国株式市場ではS&P500種株価指数が続落。欧州債務危 機が悪化しているとの懸念や、中国の金融当局者が同国の経済成長は一 段と鈍化する可能性があると述べたことが手掛かりとなった。

S&P500種の業種別10指数はすべて下げた。特に素材株が大きく 下落。大型株の中ではアルコアやマイクロソフト、シティグループが安 い。マクドナルドは決算内容が嫌気され2.9%下げた。

S&P500種株価指数は前営業日比0.9%下げて1350.52。ダウ工業 株30種平均は101.11ドル(0.8%)下げて12721.46ドル。

ブラックロック傘下のIシェアーズのグローバル・チーフ投資スト ラテジスト、ラス・ケステリッヒ氏(サンフランシスコ在勤)は、「投 資家は神経を尖らせている」と述べ、「中国の成長は減速した。今ある 欧州の防火壁が十分なのかは不明瞭だ。スペインの自治州が債務を抱え ているということは分かった。問題はどれほどの規模かだ」と続けた。

この日のスペイン10年債利回りはユーロ導入以後の最高を記録し た。同国でバレンシア州に追随して金融支援を求める地方政府が増える との観測が背景。これに反応して株価が下落した。 欧州委員会と欧州 中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)の通称トロイカの代表団 が今週、ギリシャ入りするが、ドイツのレスラー副首相兼経済技術相は 同国を救済できる可能性について「極めて懐疑的」だと述べている。

中国人民銀行(中央銀行)貨幣政策委員会の宋国青委員は、7-9 月(第3四半期)の同国の経済成長率が7.4%に鈍化する可能性がある との見解を示した。

電話株など堅調

S&P500種が今年4月に年初来高値を記録して以降、世界的な景 気減速に対する懸念から投資家はさらに保守的になっている。S& P500種業種別10指数のうち通信サービス株や公益株、消費財株、ヘル スケア関連株は上昇。金融株は大きく下落している。

景気敏感株で構成されるモルガン・スタンレー・シクリカル指数は この日、1.2%下落。アルミ生産のアルコアは1.5%安、ソフトウエアの マイクロソフトと米銀シティグループはそれぞれ2.8%と2.1%下落し た。

ブルームバーグがまとめたデータによると、これまでに第2四半期 決算を発表したS&P500種企業123社の平均増収率は3%。売上高がア ナリスト予想を上回ったのは41%、利益が予想を上回ったのは73%だっ た。

マクドナルド、ピーツ・コーヒー

マクドナルドは下落。同社の4-6月(第2四半期)決算は利益が アナリスト予想を下回った。また通期営業利益の伸びが目標に達しない 恐れがあると発表した。4-6月期の米既存店売上高は3.6%増と、過 去5四半期で最も低い伸びにとどまった。

アップルは0.1%下落。同社は四半期決算を24日発表する。

S&P住宅建設株価指数を構成する11銘柄のうち9銘柄が上昇。ゴ ールドマン・サックス・グループが23日付のリポートで、米住宅建設企 業は魅力的な投資対象だとの見方を示した。ゴールドマンは住宅市場が 「力強い」回復を始め、新築住宅販売を押し上げる可能性があると指摘 した。KBホームは3.6%上昇した。

コーヒー店チェーンを展開するピーツ・コーヒー・アンド・ティー は28%の大幅高。同社はドイツのヨー・A・ベンキーザーへの身売りで 合意した。ピーツは全米でコーヒー店約190店を展開するほか、食料品 店を通じてコーヒー豆を販売している。

原題:U.S. Stocks Fall Amid Concern Europe’s Debt Crisis Is Worsening(抜粋)

◎米国債:10年債利回り一時1.4%割れ、欧州危機の深刻化を警戒

米国債相場は続伸。5、10、30年債の利回りは過去最低を付けた。 ギリシャが救済条件を満たせなければ欧州債務危機が一段と深刻化する との懸念が広がり、比較的安全とされる資産を求める動きが強まった。

10年債利回りは6月1日に付けたこれまでの過去最低水準を下回っ た。ギリシャは欧州連合(EU)欧州委員会と欧州中央銀行 (ECB)、国際通貨基金(IMF)の通称トロイカの代表団との会議 を24日に控えている。

ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、「Aaa」の格付け を有するドイツとオランダ、ルクセンブルクの格付け見通しを「ネガテ ィブ」に変更した。これを受けて10年債価格は一段と上昇した。今週発 表予定の米国内総生産(GDP)速報値は成長鈍化を示唆することが予 想されており、米国債は前週末からの上昇の流れに拍車がかかってい た。ニューヨーク連銀は23日、47億7900万ドル相当の米国債を購入し た。

三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス 氏(ニューヨーク在勤)は「世界中で資金が逃避に向かっており、米国 債に流れ込んだ」と指摘。「最も抵抗の少ない行動は利回りの押し下げ だ。すべては欧州が震源となっている」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前週末比3ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)低下して1.43%。同年債(表面利率1.75%、2022年5月 償還)価格は9/32上げて102 30/32だった。利回りは一時、1.3960%ま で下げる場面も見られた。5年債は0.5411に低下、30年債も2.4752%ま で低下する場面があった。

ブルームバーグのデータによると、10年債の過去10年間の平均利回 りは3.76%となっている。

ボラティリティ低水準

インターディーラー・ブローカー最大手ICAPによると、この日 の売買高は2040億ドルと、年初来平均の2410億ドルを下回った。

ボラティリティ(変動性)の指標とされるメリル・オプション・ボ ラティリティ・エスティメート(MOVE)指数は61.6bpと前営業日 比ほぼ変わらずで、5月10日以来の低水準付近で推移した。5月7日に は56.7bpと5年ぶり低水準を付けた。年初来の平均は75.6bp。年初 来の最高は6月15日の95.4bpとなっている。

ニューヨーク連銀は長期借り入れコストの抑制をめざし、残存期間 が長めの国債を購入し期間が短い国債を同額売却するオペレーション・ ツイスト(ツイストオペ)の一環としてこの日、2018年7月から19年6 月に償還を迎える米国債47億7900万ドル相当を購入した。

「買わざるを得ず」

シティグループの国際経済担当チーフエコノミスト、ネイサン・シ ーツ氏は、連邦準備制度による過度の米国債は、民間投資家の購入可能 分を圧縮し、その結果流動性が低下する可能性があると指摘した。シー ツ氏は昨年8月までFRBの国際金融局長を務めていた。同氏は電話イ ンタビューで、「過度の米国債購入は市場に深刻な長期的影響を及ぼす 恐れがある」と指摘した。

連邦公開市場委員会(FOMC)は7月31日と8月1日に会合を開 く予定。先月の会合では量的緩和第3弾(QE3)には踏み切らなかっ たものの、バーナンキ議長は先週2日間にわたり出席した議会証言で QE3が選択肢の一つであると示唆した。政策金利は2008年12月以降、 ゼロから0.25%のレンジにある。

FRBのエコノミストが開発した金融モデルに基づくタームプレミ アム(期間に伴う上乗せ利回り)はマイナス1.01%と、これまでで最も 割高な水準にある。マイナスのタームプレミアムは、適正水準を下回る 利回りでも投資家が積極的に受け入れていることを意味する。

キャンター・フィッツジェラルドの金利責任者、ブライアン・エド モンズ氏(ニューヨーク在勤)は「市場関係者は誰も利回りが魅力的だ とは考えていない」とし、「むしろ、買わざるを得ずに行っている取引 にすぎない」と述べた。

スペイン紙パイスによると、カタルーニャ州やカスティーリャ・ラ マンチャ州など6州が、20日に救済申請の準備を表明したバレンシア州 に続いて中央政府に支援を求める可能性がある。このほか、ギリシャが 救済条件を満たせないとの観測が高まったことも、ドイツ国債相場を押 し上げた。BOAメリルリンチ指数によるとドイツ債は今月2.6%のリ ターンを上げた。

原題:Treasury Yields Slide to Records as Europe Spurs Bid for Safety(抜粋)

◎NY金:反落、1週間ぶり安値-欧州懸念でドル上昇、代替需要減退

ニューヨーク金先物相場は反落。約1週間ぶりの安値となった。欧 州の債務危機が深刻化しているとの懸念を背景にドルが上昇し、代替投 資先としての金の需要が減退した。

ドルは対ユーロで2年ぶりの高値を付けた。スペイン国債を保証す るコストは過去最高となった。ギリシャの債権者は今週、救済合意に基 づく目標に対する同国の進展状況を精査する予定だ。ドイツのレスラー 副首相兼経済技術相はギリシャが救済される可能性には「極めて懐疑 的」だとの認識を示した。

ビジョン・ファイナンシャル・マーケッツ(シカゴ)の金属トレー ディング担当ディレクター、デーブ・メーガー氏は電話インタビュー で、「欧州懸念が再燃しており、現金への逃避がみられる」と指摘。 「ドルの上昇は金にはマイナスになっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8 月限は前週末比0.3%安の1オンス=1577.40ドルで終了。一時は1562ド ルと、中心限月としては12日以来の安値を付ける場面もあった。

原題:Gold Drops to 1-Week Low as Europe Woes Erode Demand for Metal(抜粋)

◎NY原油:続落、今年最大の下げ-欧州債務危機を懸念

ニューヨーク原油先物相場は続落。下落率は今年最大となった。 欧州債務危機が深刻化するとの懸念が再燃していることや、中国人民 銀行(中央銀行)の当局者が同国経済成長は一段と鈍化する可能性が あると指摘したことから、売りが膨らんだ。

スペイン国債利回りは過去最高を更新した。ギリシャの債権者は今 週、救済合意に基づく目標に対する同国の進ちょく状況を精査する予定 だ。中国人民銀貨幣政策委員会の宋国青委員は、7-9月(第3四半 期)の成長率が7四半期連続で減速する可能性があるとの見解を示し た。中国は世界2位の原油消費国。

プライス・フューチャーズ・グループ(シカゴ)の市場担当シニア アナリスト、フィル・フリン氏は「欧州債務危機に対する懸念がそれ以 外のすべての材料を打ち消すほどになっている」と指摘。「中国減速の 兆しを背景に、デフレスパイラルの見通しも再び台頭している。商品需 要、特に原油の見通しにとっては好ましくない」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物9月限は前週末 比3.69ドル(4.02%)安の1バレル=88.14ドルで終了。中心限月とし ては昨年12月14日以来の大幅下落となった。

原題:Oil Falls the Most This Year on European Debt Crisis Concerns(抜粋)

◎欧州株:3カ月ぶり大幅安、ギリシャとスペイン懸念-銀行株に売り

23日の欧州株式相場は続落。ストックス欧州600指数は3カ月ぶり 大幅安となった。ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念のほか、ス ペインでバレンシア州に続き複数の地方政府が救済を求めるとの見方が 強まった。

銀行株が売られ、特にフランスのBNPパリバや英HSBCホール ディングスの下げが目立った。世界最大の鉱山会社、英・オーストラリ ア系のBHPビリトンは2.8%の値下がり。中国の政策当局者が景気鈍 化を警告したことが手掛かり。英仏海峡トンネルを運営するグループ・ ユーロトンネルは5.8%下落。利益が市場予想に届かなかった。一方 で、増益決算を発表したオランダの家電メーカー、ロイヤル・フィリッ プス・エレクトロニクスは5%上昇した。

ストックス欧州600指数は前週末比2.5%安の251.75で終了。4月10 日以来最大の下げとなった。同指数は週ベースで先週末まで7週連で上 昇、約6年で最長の連続高を記録していた。欧州中央銀行(ECB)や 中国中銀などの利下げが相場を支えていた。

ノルデア銀行のストラテジスト、ヘンリク・ドゥルセビエリ氏(コ ペンハーゲン在勤)は「市場が現実に目を向けたところ、ほどほどの企 業決算ではこれ以上高い株価を正当化できなくなった」と指摘。「直視 される現実には、救済を求めるバレンシア州を抱えたスペインの状況や ギリシャをめぐる懸念が含まれるが、米国で先週発表された一連の悪い 統計のほか、総じて失望させられる欧州のマクロ経済ニュースも気にな る」と付け加えた。

この日の西欧市場では、全18カ国で主要株価指数が下落した。ギリ シャのアテネ総合指数は7.1%下げ、2008年以来の大幅安。スペインの IBEX35指数は1.1%の値下がり。同国とイタリアはこの日、株式の 空売り禁止に乗り出した。

原題:European Stocks Sink Most in Three Months as Debt Crisis Returns(抜粋)

◎欧州債:スペイン債利回り最高更新、地方救済を懸念-ドイツ債堅調

23日の欧州債市場でスペイン国債が下落、10年債利回りはユーロ 導入以後の最高を記録した。スペインでバレンシア州に追随して金融支 援を求める地方政府が増えるとの観測から、国家全体の救済が必要にな るとの懸念が高まった。

ドイツ国債はその他全てのユーロ導入国の国債パフォーマンスを上 回り、利回りは2年物と5年物が過去最低を更新。国際通貨基金( IMF)がギリシャへの今後の融資実行を停止すると、ドイツ誌シュピ ーゲルが匿名の欧州連合(EU)当局者を引用して週末に報じた。イタ リア10年債利回りは半年ぶり高水準を付けたほか、ギリシャ国債は急 落した。調査会社ハイ・フリークエンシー・エコノミクス(HFE)の 創設者でチーフエコノミストのカール・ワインバーグ氏は、ドイツ30 年債相場がバブル化しつつあるとの見解を示した。

プリンシパル・インベストメント・マネジメントの債券部門責任 者、クレイグ・ベイセイ氏(ロンドン在勤)は「スペインの一部地方を 救済する可能性が相場への重しとなり、利回りを押し上げた」と述べ、 「地方救済を余儀なくされることに伴い、スペインがすぐにでも国家救 済を模索するかもしれないという懸念が浮上した。現在のスペイン債利 回りは持続できない水準にある」と続けた。

ロンドン時間午後5時現在、スペイン10年債利回りは前週末比23 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の7.50%。一時 は7.565%と、1996年11月以来の最高に達した。同国債(表面利 率5.85%、2022年1月償還)価格はこの日、1.435下げ89.015。 先週は60bp上昇していた。

スペイン紙パイスによると、カタルーニャ州やカスティーリャ・ラ マンチャ州など6州が、20日に救済申請の準備を表明したバレンシア 州に続いて中央政府に支援を求める可能性がある。スペインは17の自 治州を抱える。

ドイツ10年債利回りは1.18%で、前週末からほぼ変わらず。一 時は1.127%まで下げ、1日に付けた過去最低に並んだ。2年債利回 りはマイナス0.06%と、12営業日連続のマイナス。これまでの最低と なるマイナス0.080%まで低下する場面もあった。

ドイツ30年債利回りは2bp上昇し2.08%。過去10年の平均 は4.05%となっている。

ブルームバーグと欧州証券アナリスト協会連合会(EFFAS)が まとめた指数によると、ドイツ債の20日までの年初来リターンはプラ ス4.6%。これに対し、スペイン国債はマイナス7.6%、イタリア債は プラス6.8%となっている。

原題:Spanish Bonds Slide on Region Bailout Concern; Bunds Set Records(抜粋)

◎英国債:2・5・10年債利回り、過去最低を更新-安全求める動き

23日の英国債相場は上昇。利回りは2年物、5年物、10年物がい ずれも過去最低を更新した。ユーロ圏危機深刻化で比較的安全とされる 英国債の需要が高まった。

10年債は続伸。スペインの6州が中央政府に金融支援を要請する 可能性があると、同国紙パイスが報じたことが手掛かり。英公債管理局 (DMO)が銀行団引き受け方式でインフレ連動債を週内に発行するの を控え、インフレ連動債と通常国債の利回り格差(スプレッド)は縮小 した。

モニュメント・セキュリティーズのストラテジスト、マーク・オズ ワルド氏(ロンドン在勤)は「スペインとイタリアの国債下落に伴う質 への逃避がこの日は見られ、英国債は恩恵を受けた」と述べた。

ロンドン時間午後4時21分現在、10年債利回りは前週末比2ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.47%となった。一 時は1.407%まで下げ、過去最低を記録した。同国債(表面利率 4%、2022年3月償還)価格は0.155上げ122.635。

2年債利回りは0.054%、5年債利回りは0.416%までそれぞれ 下げ、これまでの最低を付けた。

インフレ連動10年債と同年限の通常国債のブレークイーブンレー トと呼ばれる利回り格差は4bp縮小し234bp。

原題:U.K. Gilt Yields Fall to Record on Euro Concern; Pound Weakens(抜粋)

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