7月23日の欧州マーケットサマリー:株3カ月ぶり大幅安、懸念深まる

欧州の為替・株式・債券・商品相 場は次の通り。 (表はロンドン午後6時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2134   1.2157
ドル/円             78.43    78.49
ユーロ/円           95.17    95.43


株              終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600  251.75     -6.42    -2.5%
英FT100     5,533.87   -117.90   -2.1%
独DAX      6,419.33   -210.69   -3.2%
仏CAC40    3,101.53   -92.36    -2.9%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      .06%        +.01
独国債10年物     1.18%       +.01
英国債10年物     1.47%       -.01


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,572.25    -4.00     -.25%
原油 北海ブレント        104.13     -2.70    -2.53%

◎欧州株式市場

23日の欧州株式相場は続落。ストックス欧州600指数は3カ月ぶり 大幅安となった。ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念のほか、ス ペインでバレンシア州に続き複数の地方政府が救済を求めるとの見方が 強まった。

銀行株が売られ、特にフランスのBNPパリバや英HSBCホール ディングスの下げが目立った。世界最大の鉱山会社、英・オーストラリ ア系のBHPビリトンは2.8%の値下がり。中国の政策当局者が景気鈍 化を警告したことが手掛かり。英仏海峡トンネルを運営するグループ・ ユーロトンネルは5.8%下落。利益が市場予想に届かなかった。一方 で、増益決算を発表したオランダの家電メーカー、ロイヤル・フィリッ プス・エレクトロニクスは5%上昇した。

ストックス欧州600指数は前週末比2.5%安の251.75で終了。4月10 日以来最大の下げとなった。同指数は週ベースで先週末まで7週連で上 昇、約6年で最長の連続高を記録していた。欧州中央銀行(ECB)や 中国中銀などの利下げが相場を支えていた。

ノルデア銀行のストラテジスト、ヘンリク・ドゥルセビエリ氏(コ ペンハーゲン在勤)は「市場が現実に目を向けたところ、ほどほどの企 業決算ではこれ以上高い株価を正当化できなくなった」と指摘。「直視 される現実には、救済を求めるバレンシア州を抱えたスペインの状況や ギリシャをめぐる懸念が含まれるが、米国で先週発表された一連の悪い 統計のほか、総じて失望させられる欧州のマクロ経済ニュースも気にな る」と付け加えた。

この日の西欧市場では、全18カ国で主要株価指数が下落した。ギリ シャのアテネ総合指数は7.1%下げ、2008年以来の大幅安。スペインの IBEX35指数は1.1%の値下がり。同国とイタリアはこの日、株式の 空売り禁止に乗り出した。

原題:European Stocks Sink Most in Three Months as Debt Crisis Returns(抜粋)

◎欧州債券市場

23日の欧州債市場でスペイン国債が下落、10年債利回りはユーロ 導入以後の最高を記録した。スペインでバレンシア州に追随して金融支 援を求める地方政府が増えるとの観測から、国家全体の救済が必要にな るとの懸念が高まった。

ドイツ国債はその他全てのユーロ導入国の国債パフォーマンスを上 回り、利回りは2年物と5年物が過去最低を更新。国際通貨基金( IMF)がギリシャへの今後の融資実行を停止すると、ドイツ誌シュピ ーゲルが匿名の欧州連合(EU)当局者を引用して週末に報じた。イタ リア10年債利回りは半年ぶり高水準を付けたほか、ギリシャ国債は急 落した。調査会社ハイ・フリークエンシー・エコノミクス(HFE)の 創設者でチーフエコノミストのカール・ワインバーグ氏は、ドイツ30 年債相場がバブル化しつつあるとの見解を示した。

プリンシパル・インベストメント・マネジメントの債券部門責任 者、クレイグ・ベイセイ氏(ロンドン在勤)は「スペインの一部地方を 救済する可能性が相場への重しとなり、利回りを押し上げた」と述べ、 「地方救済を余儀なくされることに伴い、スペインがすぐにでも国家救 済を模索するかもしれないという懸念が浮上した。現在のスペイン債利 回りは持続できない水準にある」と続けた。

ロンドン時間午後5時現在、スペイン10年債利回りは前週末比23 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の7.50%。一時 は7.565%と、1996年11月以来の最高に達した。同国債(表面利 率5.85%、2022年1月償還)価格はこの日、1.435下げ89.015。 先週は60bp上昇していた。

スペイン紙パイスによると、カタルーニャ州やカスティーリャ・ラ マンチャ州など6州が、20日に救済申請の準備を表明したバレンシア 州に続いて中央政府に支援を求める可能性がある。スペインは17の自 治州を抱える。

ドイツ10年債利回りは1.18%で、前週末からほぼ変わらず。一 時は1.127%まで下げ、1日に付けた過去最低に並んだ。2年債利回 りはマイナス0.06%と、12営業日連続のマイナス。これまでの最低と なるマイナス0.080%まで低下する場面もあった。

ドイツ30年債利回りは2bp上昇し2.08%。過去10年の平均 は4.05%となっている。

ブルームバーグと欧州証券アナリスト協会連合会(EFFAS)が まとめた指数によると、ドイツ債の20日までの年初来リターンはプラ ス4.6%。これに対し、スペイン国債はマイナス7.6%、イタリア債は プラス6.8%となっている。

原題:Spanish Bonds Slide on Region Bailout Concern; Bunds Set Records(抜粋)

◎英国債市場

23日の英国債相場は上昇。利回りは2年物、5年物、10年物がい ずれも過去最低を更新した。ユーロ圏危機深刻化で比較的安全とされる 英国債の需要が高まった。

10年債は続伸。スペインの6州が中央政府に金融支援を要請する 可能性があると、同国紙パイスが報じたことが手掛かり。英公債管理局 (DMO)が銀行団引き受け方式でインフレ連動債を週内に発行するの を控え、インフレ連動債と通常国債の利回り格差(スプレッド)は縮小 した。

モニュメント・セキュリティーズのストラテジスト、マーク・オズ ワルド氏(ロンドン在勤)は「スペインとイタリアの国債下落に伴う質 への逃避がこの日は見られ、英国債は恩恵を受けた」と述べた。

ロンドン時間午後4時21分現在、10年債利回りは前週末比2ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.47%となった。一 時は1.407%まで下げ、過去最低を記録した。同国債(表面利率 4%、2022年3月償還)価格は0.155上げ122.635。

2年債利回りは0.054%、5年債利回りは0.416%までそれぞれ 下げ、これまでの最低を付けた。

インフレ連動10年債と同年限の通常国債のブレークイーブンレー トと呼ばれる利回り格差は4bp縮小し234bp。

原題:U.K. Gilt Yields Fall to Record on Euro Concern; Pound Weakens(抜粋)

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212-617-3007

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