欧州債:スペイン利回り最高更新、地方救済懸念-ドイツ債堅調

23日の欧州債市場でスペイン国債が 下落、10年債利回りはユーロ導入以後の最高を記録した。スペインでバ レンシア州に追随して金融支援を求める地方政府が増えるとの観測か ら、国家全体の救済が必要になるとの懸念が高まった。

ドイツ国債はその他全てのユーロ導入国の国債パフォーマンスを上 回り、利回りは2年物と5年物が過去最低を更新。国際通貨基金( IMF)がギリシャへの今後の融資実行を停止すると、ドイツ誌シュピ ーゲルが匿名の欧州連合(EU)当局者を引用して週末に報じた。イタ リア10年債利回りは半年ぶり高水準を付けたほか、ギリシャ国債は急落 した。調査会社ハイ・フリークエンシー・エコノミクス(HFE)の創 設者でチーフエコノミストのカール・ワインバーグ氏は、ドイツ30年債 相場がバブル化しつつあるとの見解を示した。

プリンシパル・インベストメント・マネジメントの債券部門責任 者、クレイグ・ベイセイ氏(ロンドン在勤)は「スペインの一部地方を 救済する可能性が相場への重しとなり、利回りを押し上げた」と述べ、 「地方救済を余儀なくされることに伴い、スペインがすぐにでも国家救 済を模索するかもしれないという懸念が浮上した。現在のスペイン債利 回りは持続できない水準にある」と続けた。

ロンドン時間午後5時現在、スペイン10年債利回りは前週末比23ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の7.50%。一時 は7.565%と、1996年11月以来の最高に達した。同国債(表面利 率5.85%、2022年1月償還)価格はこの日、1.435下げ89.015。先週 は60bp上昇していた。

スペイン紙パイスによると、カタルーニャ州やカスティーリャ・ラ マンチャ州など6州が、20日に救済申請の準備を表明したバレンシア州 に続いて中央政府に支援を求める可能性がある。スペインは17の自治州 を抱える。

ドイツ10年債利回りは1.18%で、前週末からほぼ変わらず。一時 は1.127%まで下げ、1日に付けた過去最低に並んだ。2年債利回りは マイナス0.06%と、12営業日連続のマイナス。これまでの最低となるマ イナス0.080%まで低下する場面もあった。

ドイツ30年債利回りは2bp上昇し2.08%。過去10年の平均 は4.05%となっている。

ブルームバーグと欧州証券アナリスト協会連合会(EFFAS)が まとめた指数によると、ドイツ債の20日までの年初来リターンはプラ ス4.6%。これに対し、スペイン国債はマイナス7.6%、イタリア債はプ ラス6.8%となっている。

原題:Spanish Bonds Slide on Region Bailout Concern; Bunds Set Records(抜粋)

--取材協力:Abigail Moses.