今日の国内市況(7月23日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株は続落、スペインやユーロ安警戒し景気敏感売り-終盤一段安

東京株式相場は続落。スペインの景気や州財政への不安が強まる 中、為替市場で円高・ユーロ安の流れが加速し、業績懸念で電機や精密 機器など輸出関連株が下落。欧米市場の流れを受け、金融株も安い。非 鉄金属や海運、石油関連株なども売られ、相対的に景気敏感業種の下げ が目立った。

TOPIXの終値は前週末比13.20ポイント(1.8%)安の720.62、 日経平均株価は同161円55銭(1.9%)安の8508円32銭。両指数とも終盤 に下げ幅を広げ6月8日以来、約1カ月半ぶりの安値で終えた。

みずほ投信投資顧問の岡本佳久執行役員は、スペイン情勢について 「債務問題と実体景気悪化との負のスパイラルに陥りつつある」と指 摘。中央政府と地方政府がそろって「スムーズな資金調達をできなくな っている」ため、投資家の不安が強まっているとした。

●債券上昇、5年と10年は9年ぶり低水準-スペイン不安で米債高

債券相場は上昇。スペイン財政問題に対する懸念の強まりなどを背 景に債券高・株安となった前週末の米国市場の流れを引き継いだ。国内 株安加速も買い手掛かりとなり、新発5年と10年債利回りはともに9年 ぶり低水準を付けた。

三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジストは、「外部環境的に は株安、円高進行が円債市場の支援材料となっている。スペイン国債利 回りが上昇しており、ギリシャの債務交渉の行方も不透明感が強まって いる。財政・信用リスクを考えると、円資産が選好されやすい」と述べ た。

東京先物市場で中心限月9月物は、前週末比9銭高の144円55銭で 始まり、いったん144円51銭に伸び悩んだ。その後は水準を切り上げ、 午後の取引開始後には144円64銭まで上昇。中心限月ベースで2003年6 月17日以来の高値を付け、17銭高の144円63銭で引けた。

●ユーロが下落し対円11年ぶり、対ドル2年ぶり安値-欧州懸念深まる

東京外国為替市場では、ユーロが下落。対円では1ユーロ=94円台 と2000年11月以来の安値を更新したほか、対ドルでは10年6月以来の1 ユーロ=1.21ドル割れとなった。スペインで複数の自治州が中央政府に 支援する可能性が浮上しており、ユーロ圏財政問題の先行き不透明感が 再燃していることから、ユーロ売りが活発化した。

ユーロは週明けの日本時間早朝にいったん94円台後半に下落したあ と、95円台を回復する場面もみられたが、再び売り圧力が強まり、一 時94円35銭と、約11年8カ月ぶりの安値を付けた。ユーロは対ドルで一 時1.2085ドルと、約2年ぶりの水準まで下値を切り下げた。また、欧州 懸念の再燃で投資家のリスク許容度低下が意識される中、円は主要16通 貨に対して全面高。ドル・円相場は一時1ドル=78円05銭と、6月4日 以来の円高値を更新した。

バークレイズ銀行チーフFXストラテジストの山本雅文氏は、スペ インの銀行向けに1000億ユーロの支援で合意されたものの、支援が政府 経由になるので、政府の債務拡大が嫌気されたほか、地方自治体の問題 も蒸し返されたと指摘。その上で、東京市場のユーロ売りについて、 「先週末の話の継続ということで、特に追加材料はないが、これまでの 流れが続いている」と説明している。