中国GDP統計の真偽、エコノミストの間で意見分かれる

中国の4-6月(第2四半期)の国 内総生産(GDP)統計について、バークレイズやみずほセキュリティ ーズが過大評価の可能性を指摘する一方で、バンク・オブ・アメリカ (BOA)はその精度を支持する立場をとる。

みずほセキュリティーズアジアのアジア担当チーフエコノミスト、 沈建光氏は今週発表した調査リポートで、工業と電力の生産減速は一段 と進んでおりGDP統計と矛盾すると指摘。これに対し、BOAの中華 圏経済担当責任者、陸挺氏(香港在勤)は19日付のリポートで、工業生 産はGDPに一致するものだとした上で、電力統計からすると一部成長 の機会が失われる可能性があるとの見通しを示している。

こうした見解の相違は、中国政府当局が依然として自国GDP統計 へのエコノミストや投資家からの信頼確保が難しい状態にあることを示 している。同国の李克強副首相は共産党の地方指導者だった2007年当 時、GDP統計に盛り込まれる数字には「人の手が加えられており、参 考にしかならない」と語っていた。

クレディ・スイス・グループの日本を除くアジア経済担当責任者 (香港財勤)、陶冬氏は「経済統計が完全に信頼できる国などないが、 中国の統計はとりわけ信頼性が低い」と指摘。同国の「統計は地方およ び中央政府の段階で政治的介入の影響を受けている。従って統計に疑い の目が向けられるのだ」と語った。

沈氏は電子メールで、電力や住宅、インフラプロジェクト、融資な どの月間統計を考慮すると、実際の成長率は恐らく7%前後だろうと分 析。中国政府は「予想を上回る規模の景気刺激策」を講じる可能性があ ると指摘した。

原題:Bank of America Says China Growth Real as Mizuho Doubts Figures(抜粋)