【個別銘柄】キヤノンなど事務機下落、東製鉄や東エネシス急落(訂正)

きょうの日本株市場で、価格変動材 料の出た銘柄の終値は以下の通り。

事務機メーカー:キヤノン(7751)が前日比4.6%安の2742円、リ コー(7752)が7%安の529円、コニカミノルタホールディングス (4902)が4.8%安の538円。ゴールドマン・サックス証券は23日、米ゼ ロックスが12年12月通期業績予想を下方修正したことで、懸念された事 務機市場全体の減速が確認され、株式市場は現事態を「構造的」と捉え る可能性が高いとの見方を示した。また、ユーロ・円相場が東京時間23 日午前に1ユーロ=94円台後半と、2000年11月以来の水準まで円高・ユ ーロ安 が進行したことも株価の下押し要因。

JFEホールディングス(5411):3.1%安の1025円。中国勢の増 産でアジア向け鋼材価格が下がり、輸出採算が悪化したことから、4- 6月期の連結経常利益が大幅な減益となったようだ、と22日付の日本経 済新聞朝刊が報じた。同社の経常利益は前年同期比6割減の100億円弱 にとどまったとしている。

東京製鉄(5423):8.4%安の306円。製品販売価格・数量ともに回 復に相当に時間が必要として、13年3月期連結営業損益予想を収支とん とんから145億円の赤字に下方修正する、と20日発表した。三菱UFJ モルガン・スタンレー証券は20日付で、不振が続く田原工場の減損を意 識した価格形成を予想するとして、目標株価を640円から300円に引き下 げた。

東京エネシス(1945):8.2%安の338円。同社の下請け企業の現場 責任者である役員ら社員5人が、福島第1原子力発電所での作業中、個 人線量計に鉛カバーを装着していたことが調査で判明した、ときょう午 前発表した。同問題に関しては共同通信が21日、鉛で線量計を覆い、被 ばく線量を偽装しようとしたとみられる、などと報じていた。

資源関連:三菱商事(8058)が2.5%安の1534円、JXホールディ ングス(5020)が3.7%安の361円、住友金属鉱山(5713)が3.8%安 の831円など。ニューヨーク原油先物相場は20日、前日比1.3%安の1バ レル=91ドル44セントで終了。ロンドン金属取引所(LME)の銅、ア ルミ、ニッケル、鉛、亜鉛、スズで構成するLMEX指数は前日 比2.2%安の3201.6と反落しており、商品価格下落による収益の下振れ 懸念が高まった。

建設株:五洋建設(1893)が6.6%安の185円、高松コンストラクシ ョングループ(1762)が4.5%安の1317円。恒常的な人手不足が原因 で、ゼネコンが型枠工事業者に払う工事費用が昨夏時点に比べて6割強 上昇、鉄筋工事も約1割高い、と21日付の日経新聞朝刊が報じた。コス ト増による収益の下振れが意識された。

住友化学(4005):2.3%安の213円。バークレイズ・キャピタル証 券は20日、目標株価を390円から360円に引き下げた。石油精製マージン の悪化および対主要国通貨での円高進展などの外部環境悪化により、戦 略投資の果実を享受する時期には至っていない、と判断。現在の市況環 境下では、株価変動リスクは比較的高いとの見方を示し、13年3月期営 業利益予想を従来の850億円から800億円に引き下げた。

ベネッセホールディングス(9783):2.2%高の3690円。ドイツ証 券は20日、投資判断「買い」で新規カバレッジを開始した。通信講座 「進研ゼミ」の講座内容強化や付録教材の充実、ウェブ化などを通じて 会員数が再び増加傾向にあると評価。今後は中国での教育事業の確立や シニア・介護事業の拡大が見込まれ中長期的な成長余地が大きく、業績 への成長期待が高まりやすいとの見方を示した。

オリエンタルランド(4661):1.3%高の9570円。大型イベント効 果などにともない、東京ディズニーランドなどの集客増が収益を押し上 げたことから、4-6月期の連結営業損益が前年同期の30億円の赤字か ら150億円程度の黒字に転換したもよう、と21日付の日経新聞朝刊が報 じた。

半導体関連:アドバンテスト(6857)が3%安の1057円、 SUMCO(3436)が7.5%安の547円など。半導体関連企業から構成さ れる米フィラデルフィア半導体株(SOX)指数は前週末20日、前日 比1.7%安と3日ぶりに反落しており、その流れを引き継いだ。国際半 導体製造装置材料協会(SEMI)が19日発表した6月のBBレシオ (出荷額に対する受注額の割合)は0.94と3カ月連続で低下し、5カ月 ぶりに1.00を割り込んでいた。

ゲンキー(2772):8.2%高の2165円。12年6月期の連結純利益は 前の期比27%増の11億4400万円と、従来計画の10億円から上振れたもよ う、と20日の取引終了後に発表。既存店が計画を下回ったことなどで売 上高は5.5%下振れしたものの、売上原価改善、一部出店延期による固 定費計上先送りなどが寄与した。

岩井コスモホールディングス(8707):9.9%安の255円。4-6月 期速報値を20日の取引終了後に発表し、連結営業収益は前年同期比29% 減の33億5000万円、営業損失は8億9200万円と、前年同期の4億6300万 円から拡大した。

ゴールドクレスト(8871):5%安の1181円。都心部を中心に採算 性を重視した用地選別取得を進めた結果、4-6月期(第1四半期)の 連結売上高は前年同期比36%減の103億円、営業利益は14%減の21 億3500万円だったと20日に発表。収益水準の低下を懸念する売りが先行 した。SMBC日興証券では、投資判断「2(中立)」を継続。第1四 期は通期計画に沿った内容だが、期中のマンション契約戸数が低水準で 推移し、今後に多少の不安が残る内容とした。

千趣会(8165):2.4%安の485円。上期時点で原価率の高いネット 限定販売商品の売り上げの増加や、バーゲン販売や在庫処分販売の増加 で売り上げ総利益率が悪化した影響から、12年12月期の連結営業利益見 通しを従来の40億円から前期比6.2%増の33億円に下方修正する、と20 日に発表。採算性の悪化が嫌気された。

日本鋳造(5609):9.6%安の94円。鋳鋼・鋳鉄品の受注が減少 し、錫再生事業の移管による売上高減少の影響もあり、4-6月期の連 結営業利益は前年同期比89%減の300万円だった、と20日に発表。前期 比30%増の3億5000万円を見込む13年3月通期計画に対する進ちょく率 は0.9%で、計画未達が懸念された。