マイナス利回りが購入に影響も、日本政府分は比率低下-EFSF債

ユーロ圏の救済基金である欧州金融 安定ファシリティー(EFSF)の新規発行債に対する日本政府の購入 比率が減少傾向にある。政府は引き続き欧州の危機回避へ向けた努力を 後押しする姿勢だが、市場の一部には、同債の利回りがマイナスになっ たことで今後の買い入れに影響が出るとの見方もある。

今月の入札は、6カ月物が17日に行われ、日本政府は全体の3%に 当たる4500万ユーロ(約44億円)を購入した。政府関係者が18日明らか にした。同入札では15億ユーロ(約1450億円)相当が発行され、落札利 回りはマイナス0.0113%だった。1月に行われた入札では、日本政府の 購入分は8%。5年物も5月の8%から今月は5.8%に縮小した。

日本政府は欧州の債務危機解決を積極的に支援しており、EFSF 債購入もその一環。今回、金利がマイナスでも引き合いがあったことか ら、財務省関係者は同債購入は安定しているとみている。

しかし、みずほインベスターズ証券の落合昂二チーフマーケットエ コノミストは、EFSF債のマイナス利回りは投資意欲を弱めるととも に、ユーロ建て資産の管理には不向きだと指摘。その上で、日本政府は 支援姿勢を示すために同債を購入し続ける一方、購入規模は徐々に減ら すかもしれないと述べた。