独と蘭、ルクセンブルクの見通しネガティブに-ムーディーズ

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米格付け会社ムーディーズ・インベ スターズ・サービスは23日、最高格付け「Aaa」を付与しているドイ ツとオランダ、ルクセンブルクの格付け見通しを「ステーブル(安定 的)」から「ネガティブ(弱含み)」に変更した。欧州債務危機に関す る「不確実性の高まり」を理由に挙げた。

ムーディーズは23日の発表文で、ギリシャがユーロ圏を離脱するリ スクや、スペインやイタリアなどへの共同支援の「公算が大きくなって いる」ことも格付け見通し変更の理由としている。

ムーディーズは、「こうした支援に関連するコストを吸収する能力 は高格付けの国がより強いことから、ユーロ圏が現在の形を保つ場合、 負担は格付けのより高い国々に最も重くのしかかる見込みだ」と説明し た。

欧州市場は23日、再び混乱に陥った。スペインの州が中央政府に支 援を申請する一方、スペインとイタリアは株式の空売りを禁止した。米 英独3カ国の国債利回りは過去最低を更新、株式相場は下落し、ユーロ はドルに対して導入以来の平均を割り込んだ。

ブリュッセルを拠点とする調査機関ブリューゲルの上級研究員、ニ コラ・ベロン氏は、「ユーロ圏におけるドイツの中心的な立場」を考慮 すれば「ユーロ圏全般の悪化から隔絶しているという見方は現実的では ない」とした上で、「この観点から見れば、引き下げは論理的に思え る」と指摘した。

23日の欧州債市場でドイツ10年債の利回りは1.18%。昨年末時点で は1.83%だった。オランダ10年債の利回りは1.63%、ルクセンブルク10 年債は1.71%。

原題:Germany, Netherlands Rating Outlooks Cut to Negative by Moody’s(抜粋)