スペインとイタリア、株式の空売りを禁止-市場鎮静化を図る

スペインとイタリアは株式の空売り 禁止に乗り出した。欧州債務危機への懸念を背景に域内の株式相場は下 落、ユーロもドルに対して誕生来の平均レートを割り込む中で市場の鎮 静化を図る。

スペイン証券取引委員会(CNMV)は全ての株式について3カ月 にわたり空売りを禁止すると発表した。「極端なボラティリティ(変動 性)」を指摘した。イタリア証券取引委員会(CONSOB)は1週間 の予定で一部の銀行・保険株の空売り禁止措置を導入したとし、「最近 の株式相場の動き」が理由と説明した。

昨年8月にはフランスとベルギー、スペイン、イタリアが一時的に 金融株の空売りを禁止した。仏銀ソシエテ・ジェネラルなど欧州の銀行 株が2008年の金融危機以降の安値に落ち込んだことから市場安定化を図 った。

ダンスケ銀行のシニアディーラー、オーウェン・カラン氏は空売り 禁止について、「特に賢明な措置とは思わないが想定内だ」とした上 で、「前回の空売り禁止には長期的な効果はなかった。禁止はヘッジフ ァンドの投機を阻止することが目的だが、売られているのは投機のため ではないし、ヘッジファンドが相場を押し下げようとしているわけでも ない」と指摘した。

CNMVによると、スペインの空売り禁止の対象には店頭デリバテ ィブ(金融派生商品)も含まれる。値付け(マーケットメーク)業務は 対象外となる。

欧州連合(EU)内の市場規則の調整を図る欧州証券監督機構 (ESMA)のクリフ報道官はこの日の電話インタビューで、空売り禁 止措置についてESMAは承知していると述べた。

原題:Spain, Italy Ban Short Selling of Stocks to Slow Market Turmoil(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE