7月20日の米国マーケットサマリー:ユーロが対円で2000年来の安値

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2160   1.2281
ドル/円             78.46    78.59
ユーロ/円           95.41    96.51


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       12,822.57     -120.79    -.9%
S&P500種           1,362.66     -13.85    -1.0%
ナスダック総合指数    2,925.30     -40.60    -1.4%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .21%        -.01
米国債10年物     1.46%       -.05
米国債30年物     2.54%       -.07


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,582.80    +2.40     +.15%
原油先物         (ドル/バレル)   91.44     -1.22    -1.32%

◎NY外国為替市場

20日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが対円で2000年11月以 来の安値に下落。対ドルでは2年ぶり安値をつけた。欧州政策当局者に よる域内金融危機への解決努力が十分ではないとの懸念が背景だ。

ユーロは週間ベースでドルに対して下落。スペインが景気後退(リ セッション)は来年になっても続くとの見通しを示したことが背景。同 国では17の自治州の一つ、バレンシアが中央政府に対する救済申請を準 備している。ユーロ圏諸国の財務相らは1000億ユーロ規模のスペイン銀 行救済を最終承認したものの、スペインの借り入れコストはユーロ導入 以後で最高水準に迫った。

ゲイン・キャピタル・グループのシニア為替ストラテジスト、エリ ック・ビロリア氏(ニューヨーク在勤)は、「スペインや欧州発のニュ ースがユーロに圧力をかけている」と述べ、「経済成長の行方が主な不 安材料だ。これがユーロにとって新たな売り材料となる可能性がある」 と続けた。

ニューヨーク時間午後2時17分現在、ユーロは対円で1ユーロ=95 円40銭。一時は最大1.2%下げて1ユーロ=95円38銭と、2000年11月以 来の安値をつけた。週間では1.6%安。

対ドルでは1ユーロ=1.2157ドル。この日は最大1.1%下げ て1.2144ドルをつける場面もあった。週間ベースでは0.8%安。円は対 ドルで0.1%上昇して1ドル=78円48銭。

◎米国株式市場

米株式相場は反落。S&P500種株価指数の続伸は3日で止まっ た。スペインがリセッション(景気後退)は来年まで長引くとの見解を 示したことや、同国自治州の財政懸念が高まったことを背景に、ユーロ は円に対して2000年以来の安値に下げた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種は前日 比1%下落して1362.66。同指数は前日までの3日間で1.7%上昇してい た。ダウ工業株30種平均は120.79ドル(0.9%)下げて12822.57ドルと なっている。

シマング・キャナル・トラスト(ニューヨーク州エルマイラ)の上 級投資責任者、トム・ワース氏は「問題は四方八方に見られる」とし、 「ひとたび病気にかかると止められないように思え、ユーロは生き延び るだろうかと不安になる。中国の発表も懸念材料だ。これまでは資産価 格にもっと配慮した姿勢だった」と述べた。

ユーロ圏諸国の財務相はスペインの銀行救済を最終承認したもの の、この日は世界的に株安となった。スペインの17自治州の一つ、バレ ンシアが先週設置された緊急融資基金を活用すると伝わり、地方財政を めぐる懸念が高まった。イタリアのモンティ首相はスペインの社会的混 乱が国債利回り上昇の原因と発言。ドイツのメルケル首相のキリスト教 民主同盟(CDU)と統一会派を組む姉妹党のキリスト教社会同盟 (CSU)は、ギリシャが義務を履行しなければユーロ圏離脱を迫る考 えを示した。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。5年債利回りは過去最低を付けた。スペインの 銀行救済が最終承認を得た後、同国は景気後退(リセッション)が来年 も続くとの見通しを示した。これを受けて米国債の安全性を求める動き が強まった。

10年債利回りは過去最低付近で推移。スペインでは17の自治州の一 つ、バレンシアが中央政府に対する救済申請を準備している。ユーロ圏 諸国の財務相らはこの日、1000億ユーロ規模のスペインの銀行救済を最 終承認した。欧州債市場では、ドイツ10年債に対するスペイン10年債の 利回り上乗せ幅(スプレッド)が拡大し、過去最大となった。またドイ ツ国債に対するイタリア国債のスプレッドは1月以降で最大の幅となっ た。

ウィリアムズ・キャピタル・グループの債券取引責任者、デビッ ド・コード氏(ニューヨーク在勤)は「依然として、米国債市場は安全 な逃避先だと誰もが考えている」と指摘。利回りは「さらに低下するこ ともあり得る。要因は欧州情勢だ。欧州をめぐる不安ということだ」と 続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時40分現在、5年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下し0.57%。一時0.5684%と、16日に付けたそれま での過去最低0.577%を下回った。10年債利回りは5bp下げ て1.46%。一時1.4449%を付けた。過去最低は6月1日に付け た1.4387%。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。ロシア中央銀行が金の保有を増や したことが買い材料になった。

ロシア中銀が20日にウェブサイトで発表したところによると、同中 銀の6月の金保有高は2950万オンスと、5月末時点の2930万オンスから 拡大した。業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によれ ば、各国が準備資産の分散化を進めるなか、世界の各中央銀行による金 の購入が今年は昨年実績の456トンから増える可能性がある。金は今月 に入って1.3%値下がりしている。

アトヤント・キャピタル・マネジメント(フロリダ州ボカラトン) の運用担当者、プラティク・シャーマ氏は電話インタビューで、「中央 銀行が金保有を増やしていると伝わるたびに、金は買われる」と指摘。 「割安感から買いを入れる動きもみられる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8 月限は前日比0.2%高の1オンス=1582.80ドルで終了した。週間で は0.6%の下落。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は8営業日ぶりに下落。欧州諸国による 債務危機への対応が不十分との見方から、需要減退につながるとの観測 が強まった。

ユーロ圏諸国の財務相らはスペインの銀行救済を最終承認したが、 スペインの国債利回りは過去最高に上昇。ドルは対ユーロで2年ぶりの 高値となり、米株式相場は4日ぶりに値下がりした。

トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード)の アナリスト兼ブローカー、ジーン・マクギリアン氏は「欧州は危機を食 い止めようとしているが、これまでに取った措置が十分かどうか疑問 だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物8月限は前日 比1.22ドル(1.32%)安の1バレル=91.44ドルで終了。週間では5% 値上り。

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