スペイン債下落、バレンシア州の支援要請で危機深刻化を警戒

20日の欧州債市場ではスペイン国債 が下落し、5年債と30年債の利回りはユーロ導入以後の最高を記録し た。スペインのバレンシア州が支援要請を準備する中、債務危機解決に 向けた取り組みへの疑念が深まった。

スペイン10年債は7営業日続落。ドイツ10年債に対するスペイン10 年債の利回り上乗せ幅(スプレッド)は拡大し、過去最大となった。ス ペイン政府が成長率予測を下方修正したことも材料視された。ドイツ国 債に対するイタリア国債のスプレッドは1月以降で最大の幅となった。 ドイツ2年債利回りは過去最低を更新。ドイツ国債に代わる安全資産を 求める動きから、ベルギーとフランスの10年債利回りもこれまでの最低 を付けた。

ラボバンク・インターナショナルのシニア債券ストラテジスト、リ チャード・マクガイア氏(ロンドン在勤)は「バレンシア州の支援要請 は、地方政府の放漫財政を中央政府が是正できないのではないかとの懸 念を裏付けた」とし、「これがスペインを強い圧力下に追いやった」と 語った。

ロンドン時間午後5時21分現在、スペイン5年債利回りは前日比47 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の6.88%。一時 は6.903%に達した。これはユーロ導入以後の最高。同国債(表面利 率4.25%、2016年10月償還)価格はこの日、1.595下げ90.535。

スペイン30年債利回りは17bp上昇し7.35%と、ユーロ導入以後の 最高となった。10年債利回りは前日比26bp上げ7.27%。週間ベースで は61bp上昇。これまでの最高は7.285%。ドイツ10年債に対するスプ レッドは613bpと、1993年にブルームバーグがデータ集計を開始して 以来の最大。

イタリア10年債のドイツ10年債に対するスプレッドは一時、503b pと、1月以来で初めて500bpを突破した。

ドイツ10年債利回りは5bp低下の1.17%と、先月1日に付けた過 去最低の1.127%に迫った。2年債利回りは一時、2bp下げマイナ ス0.077%と、過去最低を記録した。

原題:Spain, Italy Bonds Slide as Valencia Aid Request Deepens Crisis(抜粋)

--取材協力:Keith Jenkins、Abigail Moses、Charles Penty.