アジアに新たなカジノリゾート-熾烈な人材獲得競争も勃発

ブルームベリー・リゾーツはマカオ で働く優秀なフィリピン人の引き抜きを進めている。マニラで開業を予 定している10億ドル(約790億円)規模のカジノリゾートに中国人観光 客を呼び込むためだ。

ブルームベリーのマイケル・フレンチ最高執行責任者(COO) は18日のインタビューで、2013年1-3月(第1四半期)に営業を始め るソレイユ・マニラ・リゾート・アンド・カジノで働くフィリピン 人400人以上をすでにマカオとシンガポールから集めたと述べた。最 大4500人の従業員を必要とするソレイユは、主な顧客として中国人とフ ィリピン人を想定しているという。

こうした動きは世界一のカジノの中心地となったマカオが熾烈(し れつ)な人材獲得競争にさらされていることを示している。中国本土か らの観光客でにぎわうマカオのカジノ収入は昨年42%増え340億ドルに 達した。ラスベガス・サンズやウィン・リゾーツといったカジノ運営各 社の事業も拡大している。

フレンチCOOは、「中国人ギャンブラーはマカオでのスタイルに 慣れている。そこで2、3年経験を積んだ人材を採用しない手はない。 こうした客の考え方を理解し、サービス形式や中国人ギャンブラーの心 理も分かるフィリピン人に地元で働いてもらう」と話した。

CLSAアジアパシフィック・マーケッツによれば、フィリピンの カジノ市場は昨年の13億ドル規模から15年までに30億ドルに拡大する見 通し。

BDOユニバンクのチーフ市場ストラテジスト、ジョナサン・ラベ ラス氏(マニラ在勤)はソレイユをめぐる人材確保に触れ、「フィリピ ンの利益は、マカオの損失だ」と指摘した。

原題:Bloomberry Poaches Filipinos in Macau for Casino: Southeast Asia(抜粋)

--取材協力:Anjali Cordeiro.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE