NY外為(20日):ユーロが対円で2000年以来の安値に下落

20日のニューヨーク外国為替市場で はユーロが対円で2000年11月以来の安値に下落。対ドルでは2年ぶり安 値をつけた。欧州政策当局者による域内金融危機への解決努力が十分で はないとの懸念が背景だ。

ユーロは週間ベースでドルに対して下落。スペインが景気後退(リ セッション)は来年になっても続くとの見通しを示したことが背景。同 国では17の自治州の一つ、バレンシアが中央政府に対する救済申請を準 備している。ユーロ圏諸国の財務相らは1000億ユーロ規模のスペイン銀 行救済を最終承認したものの、スペインの借り入れコストはユーロ導入 以後で最高水準に迫った。

ゲイン・キャピタル・グループのシニア為替ストラテジスト、エリ ック・ビロリア氏(ニューヨーク在勤)は、「スペインや欧州発のニュ ースがユーロに圧力をかけている」と述べ、「経済成長の行方が主な不 安材料だ。これがユーロにとって新たな売り材料となる可能性がある」 と続けた。

ニューヨーク時間午後4時12分現在、ユーロは対円で1ユーロ=95 円46銭。一時は最大1.2%下げて1ユーロ=95円35銭と、2000年11月以 来の安値をつけた。週間では1.6%安。

対ドルでは1ユーロ=1.2163ドル。この日は最大1.1%下げ て1.2144ドルをつける場面もあった。週間ベースでは0.7%安。円は対 ドルで0.2%上昇して1ドル=78円47銭。

円とドル

円とドルは主要通貨の大半に対して上昇。投資家は安全逃避先とし て両国の通貨を選んだ。一方、ユーロは大半の通貨に対して下げた。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、ユーロは過去3カ月間で5.1%下落。円は8.6%高、米ドルとオ ーストラリア・ドルはいずれも4.1%上昇した。

ユーロは対英ポンドで下落。来週はユーロ圏消費者信頼感指数が発 表される。エコノミスト予想ではマイナス20と、3年ぶりの低水準付近 が見込まれている。また製造業は引き続き縮小が予想されている。

ポンドは対ユーロで0.3%上昇。対ドルでは0.7%下げた。

カナダ・ドルと豪ドル

カナダ・ドルは対米ドルで2週間ぶりの大幅安。同国の6月の消費 者物価指数(CPI)は前年比で1.5%上昇と予想を下回る伸びだっ た。

オーストラリア・ドルは米ドルに対して6日ぶりに下落。投資家の リスク志向が後退した。来週発表されるCPIは前年比で1999年以来の 低い伸びが見込まれており、同国中銀による利下げ見通しが強まった。

原題:Euro Sinks to Weakest Since 2000 Against Yen on Crisis Concern(抜粋)

--取材協力:Lucy Meakin.

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