【個別銘柄】金融売られる、ゲーム3社や東芝は上昇、イビデン安い

きょうの日本株市場で、株価変動材 料があった銘柄の終値は以下の通り。

金融株:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が前日 比3.4%安の368円、野村ホールディングス(8604)が3.7%安の259円、 MS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725) が5.5%安の1263円など。東証1部33業種の下落率上位に金融セクター が並んだ。米モルガン・スタンレーが19日に発表した4-6月期業績 は、トレーディング収入の落ち込みで、自社債務の評価変動に伴う会計 上の調整を除く1株利益は16セントと、アナリスト予想の平均29セント を下回った。前日の米国株市場でモルガンSのほか、S&P500種株価 指数の業種別で金融株が下げた流れを受けた。

NEC(6701):3.9%安の99円。節目の100円割れは、ブルームバ ーグ・データでさかのぼれる1974年9月以降で初めて。米系格付け会社 のムーディーズ・ジャパンが20日、NECの長期債務格付けと発行体格 付け「Baa2」の見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更する と発表した。収益性と財務の回復がムーディーズの想定より遅れている ことを反映。

北陸電力(9505):4.9%安の840円。SMBC日興証券が19日付 で、目標株価を1250円から900円に引き下げた。投資判断は「中立」を 継続。塩田英俊シニアアナリストは投資家向けリポートに、株式市場は 志賀原発1号機の廃炉を織り込み始めたとみられると記述、廃炉に伴う 減損損失を簿価1500億円、解体費用の未引当分500億円の計2000億円と 試算している。今期純損益予想については32億円の黒字から1331億円の 赤字に下方修正した。志賀原発をめぐっては、直下に活断層が通ってい る可能性があるとして、経済産業省原子力安全・保安院が現地の再調査 を指示したと各紙ですでに報道されている。

ゲーム関連株:スクウェア・エニックス・ホールディングス (9684)が2.4%高の1232円、カプコン(9697)が3.8%高の1576円、コ ナミ(9766)が0.4%高の1666円。BNPパリバ証券は19日、投資判断 「買い」で3社の調査を開始した。目標株価はスクエニH1800円、カプ コン2200円、コナミ2400円。ゲーム業界はスリースクリーン(テレビ、 パソコン、携帯電話)戦略に移行しつつあり、携帯電話からコンソール (ゲーム専用機)向けまで幅広い製品を通じた成長性を勘案した、と英 文リポートで記述。トップピックはカプコンとした。

東芝(6502):1.1%高の285円。提携するメモリーカード大手、米 サンディスクの4-6月調整済み1株利益は21セントと、市場予想の18 セントを上回った。サンディスク株が米国市場の時間外取引で値を切り 上げたため、これを好感する買いが東芝にも入った。

イビデン(4062):4.5%安の1286円。クレディ・スイス証券は20 日付の投資家向けメモで、半導体パッケージ事業の悪化リスク踏まえ、 目標株価を2000円から1200円に引き下げた。投資判断は「中立」を継 続。同証では、今期営業利益予想を244億円から174億円に(会社計 画180億円)、来期を307億円から218億円に減額した。

シップヘルスケアホールディングス(3360):1.3%安の2017円。 クレディ・スイス証券は19日、投資判断を「アウトパフォーム」から 「中立」に引き下げた。目標株価は2100円を継続。魅力的なニッチ・ビ ジネスで成功していると判断しているものの、現在の株式市場はこうし た点をほぼ織り込んだ、と20日付のメモで指摘した。

トヨタ紡織(3116):3.4%安の856円。JPモルガン証券は19日、 投資判断「アンダーウエート」を継続。買収した欧州子会社の赤字拡 大、中国でのミックス悪化で2012年度下期以降の業績悪化を予想した。 先進国からの利益寄与がほぼなくなり、中国では構造的に利益率の低下 が続く見込みとし、13年度の営業利益は前年比減少の可能性も高まった という。

日立ハイテクノロジーズ(8036):3%高の1886円。野村証券は19 日、目標株価を2262円から2291円に引き上げた。投資判断は「買い」を 継続。米インテルは12年後半から製造装置の受注を増加させる可能性が 高く、日立ハイテはエッチング装置でインテルとの関係が深いため、最 も恵まれた顧客ポートフォリオ持つと指摘。450ミリや多重露光といっ た中期的な技術変化からの恩恵も享受するとみる。

光通信(9435):4%高の3750円。発行済み株式総数の0.81%に当 たる40万株、金額で10億円を上限に自社株買いを実施すると、20日昼休 み時間帯に発表した。取得期間は23日-9月30日まで。株式需給の改善 を期待する買いが入った。

コカ・コーラ セントラル ジャパン(2580):3.8%安の1001円。 1-6月期(上期)の連結営業損益は従来予想7億円の黒字から6500万 円の赤字に転落したもよう、と19日に発表。競争激化により販売価格が 低下、諸経費の増加も響いた。

ヤマトホールディングス(9064):2.4%安の1245円。4-6月期 の連結営業利益は50億円前後と前年同期比で3割強減ったもよう、と20 日付の日本経済新聞朝刊が報道。競争激化による単価下落などで利益率 はやや悪化、前年に東日本大震災の被災地向けに救援物資の輸送が伸び た反動もある、としている。

アステラス製薬(4503):4.1%安の3640円。クレディ・スイス証 券の酒井文義アナリストは、悪材料は見当たらず、業績好調を背景とし た最近の株高を受け利益確定売りが出ているのだろう、と述べた。同社 株は、TOPIXが直近安値を付けた6月4日から前日まで23%上昇、 TOPIXコア30指数構成銘柄で同期間の上昇率2位だった。

小松ウオール工業(7949):2.3%高の999円。13年3月期の営業利 益は前期比46%増の18億円と、従来想定の16億円から上方修正すると19 日に発表。組織改編による営業力強化で受注が伸長、採算面では個別工 事案件ごとに利益率管理を徹底し、販管費削減も進めた。

パーク24(4666):1.8%安の1186円。BNPパリバ証券は、投 資判断を「買い」から「ホールド」に引き下げた。目標株価は1200円を 継続。12年10月期の営業利益を172億円と予想、会社計画165億円を上回 るが好業績はおおむね株価に織り込み済み、と20日付の英文リポートで 記述した。

免疫生物研究所(4570):1.5%高の4880円。ドイツのアイ・ビ ー・エル・インターナショナル社(ハンブルグ市)と共同開発契約を結 んだ、と19日に発表。アルツハイマー病に関与する「アミロイドβタン パク質」を測定する診断薬が対象で、連携による今後の開発進展を見込 む買いが先行した。

スター・マイカ(3230):3.8%高の4万9800円。発行済み株式総 数の1%に当たる1000株、金額で5000万円を上限に自社株買いを行う と19日の取引終了後に発表した。取得期間は20日から8月31日まで。株 式需給の改善を期待する買いが入った。

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