金利操作で当局の不作為明るみに-英中銀総裁は忠告無視か

英銀バークレイズはロンドン銀行間 取引金利(LIBOR)の不正操作を認めたが、この事実は米シティグ ループや国際決済銀行(BIS)などがLIBORの操作を当時示唆し ていながら、監督当局や中央銀行、政治家がいずれも見過ごしていたこ とを浮き彫りにしている。

BISは2008年3月にLIBORの不正操作を示唆。その1カ月 後、シティのアナリストらが同じ問題を指摘した。同年5月にはバーク レイズのストラテジストの1人が銀行の申告金利は「うそだった」と告 白していた。

LIBORの不正操作をめぐっては、シティや英ロイヤル・バン ク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)、スイスのUBS、英 ロイズ・バンキング・グループ、ドイツ銀行など少なくとも12行が当局 の調査を受けている。03年からイングランド銀行(英中銀)の総裁を務 めるキング氏は今週、LIBORに不正があったことを知ったのはごく 最近だと釈明した。

ロッチデール・セキュリティーズ(フロリダ州)のアナリスト、リ チャード・ボーブ氏は、ニューヨーク連銀からの電子メールはキング総 裁がLIBORの不正申告を認識していたに違いないことを示唆してい るが、信用危機への対応に取り組む中で当局者にはこの不正を看過する 動機が存在したと話す。

NY連銀を無視

同氏は18日の電話インタビューで、「キング総裁が気付いていなか ったというなら、彼はニューヨーク連銀総裁からの問い合わせを無視し ていたということだ」と語った。

バンク・オブ・モントリオールのグローバル通貨ストラテジスト、 アンドルー・ブッシュ氏(シカゴ在勤)は17日の電話インタビューで、 「キング総裁が認識していたかどうか、それをいつ知ったかというのは 憶測にすぎないが、何が起きているのかを多くの関係者は気付いていた し、いくらか混乱していた」と語った。

キング総裁は17日開かれた英議会の財務委員会で、08年当時のガイ トナー・ニューヨーク連銀総裁から受け取った文書にLIBORの不正 は指摘されていなかったと証言。電子メールに記されていたのは不正の 疑惑ではなく、LIBORのルールに関する提案だったと述べた。

原題:Libor Reported as Rigged in ’08 Proving 2012’s Revelation (2)(抜粋)

--取材協力:Liz Capo McCormick、Ben Moshinsky、Scott Hamilton.