地方支援に追われるスペイン、借り入れ計画に影響なしと主張

スペインは財政難に苦しむ地方政府 向けに緊急融資を計画している。これにより財務省は120億ユーロ(約 1兆1600億円)を用意する必要があるが、中央政府は国庫借り入れ計画 には影響ないとしている。

中央政府は180億ユーロ規模の地方向け基金の一部に充てるため宝 くじ事業の収益を利用する。それ以外の必要資金120億ユーロについて は財務省が手当てすることになる。

デギンドス経済相は19日、地方政府向け融資計画が借り入れ計画に 影響することはないと言明。ただ、債券取引でスペイン最大手の証券会 社インターマネー(マドリード)のチーフエコノミスト、ホセ・カルロ ス・ディエス氏らエコノミストは、国債の追加発行なしでは持ちこたえ ることが難しいとみている。「どこから資金が出るのか。最終的には資 金調達の必要性が高まることになる」とディエス氏は言う。

同国政府は13日、市場での資金調達ができなくなった地方政府の債 務償還と財政赤字の穴埋めを支援する基金の創設を閣議承認。政令によ れば、同基金は公的資金で賄われ、必要資金は財務省の借り入れ計画で カバーされることになる。

マドリードの経営大学院エンプレサのラファエル・パピヨン教授 は、「国有企業の民営化以外に、債券市場を活用せずに必要資金を用意 する方法はないだろう。他の選択肢はない」と述べる。デギンドス経済 相はすでに国有不動産の民営化を進めており、11日に発表された緊縮策 には航空・鉄道・海運分野の国有資産売却が盛り込まれている。

原題:Spain Insists $15 Billion Aid Need for Regions Won’t Swell Debt(抜粋)

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