シティに次ぎモルガンSも、米銀の人員削減進む-収入減で

モルガン・スタンレーやシティグル ープなど米ウォール街の金融機関は人員削減の準備を進めている。1- 6月(上期)の収入が3年連続で減少したためだ。

モルガン・スタンレーのルース・ポラット最高財務責任者 (CFO、54)は19日のインタビューで、人員を7-12月(下期)に 約700人を削減する予定で、年間の削減数は4000人になるとの見通しを 示した。資産規模で欧州最大の銀行、ドイツ銀行は投資銀行部門で 約1000人の削減を検討しており、シティも約350人の削減を計画してい る。関係者らが今週、明らかにした。

ギリシャのユーロ圏離脱懸念や、欧州のソブリン債危機がスペイン などにも拡大するとの見方が広がる中、ウォール街の主要5行のトレー ディングと投資銀行業務は4-6月(第2四半期)に18%減少した。こ れにより各行はリターン(投資収益)改善に向けコスト削減が可能かど うかを検討する必要性に迫られた。

サンフォード・C・バーンスティーンのアナリスト、ブラッド・ヒ ンツ氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「各行の業績 が出そろったが、いずれも根本的な問題は変わっていない。欧州が混乱 状態にあり、誰もリスクを取ろうとしていないという問題だ」と指摘。 「ウォール街の金融機関は経費削減しか打つ手がない環境にある」と述 べた。

資産規模で米銀2位のバンク・オブ・アメリカ(BOA)は投資銀 行事業の年間経費を30億ドル(約2360億円)削減する計画。人員削減数 については明らかにしていない。

前触れ

ゴールドマン・サックス・グループは1-6月の収入と利益が7年 ぶりの低水準に落ち込んだことから、報酬の削減を中心に今年経費を5 億ドル減らす方針だ。ゴールドマンのデービッド・ビニアーCFO (57)は、年末までに全体に占める若手従業員の割合を引き上げる方針 を示した。

ビニアーCFOは今週、アナリストとの電話会議で「調整可能な部 分を調整している。それは経費と資本だ」と述べた。

ポータレス・パートナーズ(ニューヨーク)のアナリスト、チャー ルズ・ピーボディ氏らアナリストは、過去1週間に相次いで発表された 人員削減は銀行業界のさらなる人員削減の前触れである可能性を指摘す る。同氏は電話インタビューで、「この環境で利益を出すのは容易でな い。従って、もう一段の人員削減があると考えている」と述べた。

事情に詳しい関係者によると、米銀3位のシティは投資銀行とトレ ーディング業務を含む証券部門で人員削減を計画している。同行は先に 同部門で1200人を削減する計画を発表している。

シティのジョン・ガースパッチCFOは1月に、「当行のコスト構 造が現在の収入から見て正当化できないという事実について、認識して いないわけではない。足元の厳しさの大半は市場の状況を反映したもの だが、経営や業務面でも課題はある」との見解を示していた。

原題:Morgan Stanley Joins Citigroup in Job-Cutting Push Amid Slump (抜粋)

--取材協力:Christine Harper、Donal Griffin、Hugh Son、Nicholas Comfort.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE