米マイクロソフト4-6月期、複数年契約が好調-企業の需要で

ソフトウエア最大手、米マイクロソ フトの4-6月(第4四半期)決算では、ソフトの複数年契約がアナリ ストの予想を上回った。消費者が購入を先送りしたり、競合他社の製品 を選ぶ中で、企業が同社製ソフトを積極的に購入していることが示唆さ れた。

19日の発表資料によると、将来の売上高の指標となる前受け収入 は201億ドル(約1兆5800億円)。ゴールドマン・サックス・グループ のアナリスト、ヘザー・ベリーニ氏によると、アナリスト予想平均 は194億ドルだった。同氏自身の予想は189億ドル。

企業が統合業務用ソフト「オフィス」やデータベース向けソフトに ついて長期間契約を結んだことが、前受け収入の好調につながった。10 月26日の次期基本ソフト(OS)「ウィンドウズ8」の発売待ち姿勢 や、米アップルなどの端末を選ぼうとしていることで消費者の需要は低 調だが、企業の購入はこれを補う形となった。

ルーミス・セイレスのアナリスト、トニー・アーシロ氏は19日のイ ンタビューで、「今回の決算はマイクロソフトは侮れない力を持つ企業 であることを強く裏付けている」と指摘した。

インターネット広告会社アクアンティブ買収に伴う評価損が響き、 マイクロソフトの純損益は上場以来初の赤字に陥った。ただ同社の経費 抑制努力が奏功し、評価損を除いた1株損益は67セントの黒字だった。 ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均は62セントの黒字。売上 高は前年同期比4%増の181億ドル。アナリスト予想は182億ドルだっ た。

経費抑制が寄与

営業・マーケティング費用は3.5%減の37億8000万ドル。こうした 経費抑制は、税率がアナリスト予想を下回ったことと合わせて利益の押 し上げ要因になったと、ピーター・クライン最高財務責任者(CFO) がインタビューで語った。

マイクロソフトは4-6月期、63億ドルでのアクアンティブ買収に 伴う評価損として62億ドルを計上した。同社のオンライン事業が当初の 計画ほど急速には成長しない可能性を示唆している。

4-6月期の部門別売上高は、ウィンドウズ部門が13%減の41 億5000万ドルとなり、アナリスト予想平均44億4000万ドルを下回った。 一方、オフィスなどを手掛けるビジネス部門は7.1%増の62億9000万ド ル。アナリスト予想平均は63億5000万ドルだった。

サーバー・ツール部門の売上高は13%増の50億9000万ドル(アナリ スト予想平均は51億8000万ドル)。家庭用ゲーム機「Xbox」を提供 する部門は20%増の17億8000万ドル(同16億6000万ドル)。

決算発表を受け、マイクロソフトの株価は時間外取引で一時2.7% 高の31.50ドル。通常取引終値は30.67ドルと、1%未満の上昇だった。 4-6月の株価騰落率はマイナス5.2%。これに対し、S&P500種株価 指数はマイナス3.3%だった。

原題:Microsoft Multiyear Contracts Gain as Companies Upgrade Software(抜粋)

--取材協力:Beth Mellor.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE