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7月19日の米国マーケットサマリー:S&P500種は2カ月ぶり

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2278   1.2284
ドル/円             78.58    78.80
ユーロ/円           96.49    96.80


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       12,943.36     +34.66     +.3%
S&P500種           1,376.51      +3.73     +.3%
ナスダック総合指数    2,965.90     +23.30     +.8%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .21%        -.01
米国債10年物     1.51%       +.02
米国債30年物     2.61%       +.01


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,580.40    +9.60     +.61%
原油先物         (ドル/バレル)   92.35     +2.48    +2.76%

◎NY外国為替市場

19日のニューヨーク外国為替市場ではドルが主要通貨の大半に対し て下落。米中古住宅販売が予想外に減少したほか、フィラデルフィア連 銀が管轄する地区の製造業は縮小した。投資家の間では米金融当局によ る追加緩和策の観測が高まり、ドルの価値希薄が懸念された。

オーストラリア・ドルといった高利回り通貨はリスク志向の高まり に伴い上昇した。南アフリカ・ランドは主要通貨の大半に対して下落。 予想外の利下げが影響した。バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB) 議長は前日の議会証言で、必要に応じて追加行動を取る可能性をあらた めて示唆した。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの為替ストラテジスト、マーク・ マコーミック氏(ニューヨーク在勤)は「ドル以外の通貨が対ドルで買 われているのは、特に米経済統計の内容が景気の弱さを示唆したため、 量的緩和第3弾の見通しを一段と強まったからだ」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時10分現在、ドルは対円で0.3%下げて1 ドル=78円60銭。ドルはユーロに対して0.1%上昇して1ユーロ =1.2268ドル。ユーロは対円で0.4%下落して1ユーロ=96円41銭。

◎米国株式市場

米株式相場は3日続伸。S&P500種株価指数は2カ月ぶり高値に 上げた。企業決算の予想を上回る利益を好感したことに加え、弱含みの 経済統計に押されて米金融当局が追加緩和に踏み切るとの観測が広がっ た。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種は前日 比0.3%上げて1376.51。ダウ工業株30種平均は34.66ドル(0.3%)高 の12943.36ドルとなっている。

フィラデルフィア・トラストの最高投資責任者(CIO)、リチャ ード・シーシェル氏は電話インタビューで、「非常に好調な決算が出て きたが、この日は失望を誘う経済統計があまりに多かった」と指摘。 「幾分か慰めになっているのは、状況が悪化すれば金融当局が動くとい う期待だ。どうなるか見極めなければならない」と述べた。

18日までの3日間でS&P500種は1.7%上昇。ブルームバーグの集 計によれば、S&P500種銘柄でこれまでに四半期決算を発表した企 業102社のうち約7割が、市場予想を上回る利益を計上した。S&P500 種銘柄全体では第2四半期決算は2.1%の減益が見込まれている。

◎米国債市場

米国債相場は下落。経済指標が予想よりも悪い内容だったことから 成長鈍化懸念が浮き彫りになり、追加金融緩和の観測が強まった。

10年債利回りは過去最低付近から上昇。経済指標では、新規失業保 険申請件数が増加し、中古住宅販売は減少。また景気先行指数は低下し た。2年債利回りは1月以来の低水準を付けた。モルガン・スタンレー の決算では利益が半減し、スペインの入札では借り入れコストが上昇し た。

キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャステ ィン・レデラー氏(ニューヨーク在勤)は「市場は近い将来、金融当局 がいつかは行動を起こすと予想している」とし、「次回の連邦公開市場 委員会(FOMC)では決定しないだろうが、追加刺激のシグナルは出 ている」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後3時21分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の1.51%。過去最低を記録したのは6月1 日、1.4387%だった。同年債(表面利率1.75%、2022年5月償還)価格 は5/32下げて102 5/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。今週に入って初めてプラスで引け た。先週の米新規失業保険申請件数が市場予想を上回ったことで、金融 当局に対する緩和圧力が強まるとの見方から、買いが優勢になった。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は、前週から3万4000件増加して38万6000件。ブルームバーグ・ニュー スがまとめたエコノミスト予想の中央値は36万5000件だった。米連邦準 備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は17日の議会証言で、追加緩 和の選択肢を当局が検討していると述べた。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)のヘ ッドディーラー、フランク・マギー氏は電話インタビューで、「なんら かの緩和策に対する期待が高まっており、きょうの指標の数字はこの見 方を後押ししている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8 月限は前日比0.6%高の1オンス=1580.40ドルで終了した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は7営業日続伸し、2カ月ぶりの高値と なった。中東の情勢不安で供給に支障が出るとの懸念が高まった。中東 は世界の原油生産の約3分の1を占める。

ブルガリアで18日にイスラエル人観光客を乗せたバスが爆発した事 件で、イスラエルのネタニヤフ首相はレバノンのイスラム教シーア派組 織ヒズボラの犯行だと主張し、強硬措置も辞さない意向を示した。シリ アでは政府高官3人が殺害された爆破事件の報復として、政府軍が反体 制勢力を攻撃した。

プレステージ・エコノミクス(テキサス州オースティン)のジェイ ソン・シェンカー社長は、「中東情勢に対する懸念が強まっており、そ れが原油を押し上げる要因になっている」と指摘。「イランに再び注目 が集まっているほか、シリアの状況も悪化している。地政学的リスクが 高まり、生産に支障が出るとの不安につながっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物8月限は前日 比2.79ドル(3.10%)高の1バレル=92.66ドルで終了。7日連続高は 2月24日以降で最長。7日間の上昇率は10%。

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