ドイツ下院、スペイン銀行向け支援承認-政府の返済責任強調

ドイツ議会は19日、ユーロ圏諸国に よるスペインの銀行救済向け金融支援を承認した。採決に先立ちショイ ブレ独財務相は、支援資金の返済責任はスペイン政府にあると説明。さ らに、救済実施の段階ごとに独議会に諮ると約束し、賛成を取り付け た。

ドイツ連邦議会(下院)は夏季休会中にもかかわらず開いた特別審 議で、最大1000億ユーロ(約9兆6400億円)規模のスペインの銀行資本 増強の法案を473対97で可決した。政府は野党・社会民主党(SPD) と緑の党の説得に成功したほか、連立与党内の反対意見も抑えた。

ショイブレ財務相は、スペインは「緊急事態」にあるとし、銀行業 界再建を支援することでスペインの経済改革を後押しすることはドイツ の国益だと論じた。また、金融支援を「申請しているのはスペイン政府 で、銀行に資本注入するための資金を暫定的な救済基金から受け取るの も同国政府だ。スペイン政府が保証しなければならない」と語り、スペ イン政府の返済責任を強調した。

この日のスペインの国債入札で借り入れコストは急上昇、流通市場 の10年債利回りも再び7%を超えた。

ショイブレ財務相は「スペイン政府が自らの支払い能力をリスクに さらすことなく銀行セクターの問題を解決できるのか、市場は疑問視し ている」と指摘した上で、「これによって、スペイン銀行セクターの問 題がユーロ圏の金融安定の問題になる」と解説した。

連立与党と野党のいずれにもスペイン支援についての幅広い支持が あったものの、議員らは支援が銀行に直接ではなくスペイン政府を通し て行われることを望んでいる。

メルケル首相のキリスト教民主同盟(CDU)の議会院内副総務の ミヒャエル・フックス議員はインタビューで、「ショイブレ財務相はス ペインの銀行支援資金を移転させる過程で返済責任の問題があやふやに なる可能性はないとわれわれを安心させた」と述べた。「われわれは、 スペイン政府の責任が回避されることがないこと、ドイツ議会が全ての 段階で関与することを確実にしたい」と語った。

原題:Merkel’s Coalition Wins Parliamentary Vote on Spanish Bank Aid(抜粋)

--取材協力:Tony Czuczka、Patrick Donahue.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE