米モルガン・S決算、予想下回る-トレーディング収入が減少

米モルガン・スタンレーは4-6月 (第2四半期)に、トレーディング収入がウォール街の金融機関の中で 最も大きく落ち込み、利益が市場予想を下回った。同社は人員削減を継 続する方針を明らかにした。

19日の同行発表によると、自社債務の評価変動に伴う会計上の調整 (DVA)を除いたベースで1株当たり利益は16セント。ブルームバー グ・ニュースがまとめたアナリスト20人の予想平均では29セントが見込 まれていた。

DVAを含めた純利益は5億9100万ドル(約464億円、1株当た り29セント)。前年同期の1株当たり損益は38セントの赤字だった。

トレーディング収入は48%減少し、ジェームズ・ゴーマン氏が2010 年1月に最高経営責任者(CEO)に就任して以来で最低になった。こ れに対しゴールドマン・サックス・グループでは11%余りの増加だっ た。モルガン・スタンレーは格付け会社ムーディーズ・インベスター ズ・サービスが格下げを検討していたことが響き、顧客が取引を控えた と説明した。

ポータレス・パートナーズのアナリスト、チャールズ・ピーボディ ー氏は決算内容について、債券関連の業績は「極めて弱かった」と指 摘。「強さは強さを呼び、弱さは一段の弱さにつながる。債券事業では モルガン・スタンレーは敗者になると思う」と語った。

さらなる人員削減

ルース・ポラット最高財務責任者(CFO)は決算発表後のインタ ビューで、モルガン・スタンレーは2012年初め以来3272人の削減を実施 済みと説明した上で、この人数が今年末までに4000人に達する見込みだ と語った。削減は段階的に実施し、一部の人員減は自然減によるかもし れないと付け加えた。

4-6月の収入は69億5000万ドルと、前年同期の92億1000万ドルか ら減少した。株主資本利益率(ROE)は4%。ゴーマンCEOは15% を目標としている。

債券セールス・トレーディング収入はDVAを除き、前年同期 比59%減の7億7000万ドル。ゴールドマンでは同ベースで40%余り増え たが、シティグループは4%、JPモルガン・チェースは17%それぞれ 減少した。

ポラットCFOは「格下げの懸念がある間、顧客が様子見の姿勢を 取っていた」と説明した。ムーディーズは6月21日、モルガン・スタン レーの格付けを2段階引き下げた。3段階の格下げもあるとされてい た。モルガン・スタンレーのこの日の発表によると、格下げにより29億 ドルの担保差し出しが必要になった。

株式トレーディング収入は36%減の11億4000万ドルだった。

報酬・手当の費用は前年同期から21%減り36億3000万ドル。収入に 対する割合は52%で、前年同期の50%を上回った。

原題:Morgan Stanley Misses Estimates as Trading Revenue Plunges (2)(抜粋)