65歳以上の飲酒はほどほどに-記憶力や認知能力低下の恐れ

65歳を過ぎると酒の飲み方によって は、記憶や思考に悪影響を受ける恐れのあることが、2つの調査で分か った。従来の研究では飲酒が認知機能の低下に歯止めをかける可能性が 示唆されていたが、その真偽について新たな疑問が生じている。

1つの調査によると、65歳以上で日常的に1度に4杯以上のアルコ ール飲料を消費する人は、脳機能や記憶力が大幅に低下する公算がより 大きいという。同調査では、こうした酒の飲み方を「深酒」と分類して いる。2つ目の調査では、若年期に大量にアルコールを摂取したか、65 歳以上で中程度の飲酒をする女性は認知障害を発症する可能性がより高 くなることが示された。

アルツハイマー病協会は発表資料で、飲酒は一部の高齢者の認知機 能低下リスクを減らすと考えられていたと指摘。バンクーバーで開かれ た国際アルツハイマー病会議で18日発表された両リポートは、一段の研 究が必要であることを示唆するものだとしている。

今回の報告書の筆頭執筆者で、英エクセター大学ペニンシュラ校医 学・歯学部で公衆衛生学を教えるイアン・ラング氏は「酒の飲み方が重 要なことは明らかで、飲酒量を中程度まで増やすのも良い考えではない かもしれず、この問題について分かっていないことは多い」と指摘。 「高齢者は慎重になるべきだ」と述べた。

ラング氏と他の研究者らは、全米の健康と退職に関する調査参加者 のうち65歳以上の5075人を対象にデータを分析。データは2002年に収集 され、対象者に8年間の追跡調査が行われた。

原題:Adults Older Than 65 Should Temper Tippling to Keep Memory Sharp(抜粋)