ADB:アジア各国は金融・財政政策の一段の緩和必要な公算

アジア開発銀行(ADB)は、欧州 債務危機で世界経済の成長が損なわれているため、アジア各国は金融・ 財政政策の一段の緩和が必要になる可能性があると指摘した。

ADBは19日に発表したリポートで、「世界経済は鈍化傾向にあり 今後の回復見通しは不透明と、アジア地域を取り巻く外的環境は引き続 き困難な状況が見込まれる」とし、「従って、各国・地域の政策当局は 経済成長を維持していくために新たな金融・財政政策措置が必要となる 可能性がある」と分析した。

国際通貨基金(IMF)は今週、2013年の世界の経済成長見通し を3.9%と、従来予想の4.1%から下方修正。欧州債務危機が新興市場の 成長にマイナスの影響を与えており、中国やブラジルなどの中央銀行は 今月、成長支援に向け利下げに動いている。

ADBは、外的環境の悪化により新興アジアの輸出が鈍化し、輸出 依存度の高い経済は打撃を受ける可能性が高いとの見通しを示した。 ADBは先週、同地域の今年の成長率見通しを6.6%と、4月時点で の6.9%から引き下げている。

リポートは「先進諸国で低成長と財政問題が続くことは、早急に、 国際的に政策面で協調して対応する必要性と域内の協力体制の拡充が求 められることを示している」とし、「全世界的および域内の主要な課題 に取り組み、変革プロセスに立ち向かう上で、域内の経済面での協力は ますます重要となってくる公算が大きい」と指摘した。

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