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TOPIX10日ぶり反発、輸出や資源、金融買い-米住宅底打ち好感

東京株式相場は、TOPIXが10 営業日ぶりに反発。米国で住宅市況の底打ち感が強まっているほか、 原油先物の続伸などを好感し、電機や機械など輸出関連、石油・石炭 製品や鉱業など資源関連、保険など金融株中心に高い。直近の続落局 面で下げがきつかった海運株も買われた。

TOPIXの終値は前日比6.67ポイント(0.9%)高の747.13、 日経平均株価は同68円81銭(0.8%)高の8795円55銭。日経平均は 一時、109円高の8835円まであった。

ベイビュー・アセット・マネジメントの高松一郎運用第2部長は、 「米国の企業決算は思ったほど悪くない。7月辺りから小売りが回復 してきているという話も聞いており、米国は足元改善している」と指 摘。日本株は中国の成長鈍化、外需企業の業績下振れなど「悪材料は すべて織り込んでいる印象で、夏にかけて回復する展開」とみる。

米商務省が18日に発表した6月の住宅着工件数は、前月比6.9% 増の76万戸と2008年10月以来の高い水準となった。ブルームバーグ がまとめたエコノミスト予想の中央値74万5000戸も上回った。また、 全米抵当貸付銀行協会が発表した13日終了週の住宅ローン申請指数 は、前週比16.9%上昇と過去1カ月で最大の伸びを示した。

米企業決算では、コンピューターサービス最大手のIBMが18 日に示した4-6月期の1株営業利益は、アナリスト予想平均の3.43 ドルを上回る3.51ドルだった。さらに、12年通期見通しを従来の15 ドルから、ブルームバーグのアナリスト予想の平均15.06ドルを上回 る15.10ドルに変更。米銀バンク・オブ・アメリカ(BOA)の4- 6月純利益は、24億6000万ドルと前年同期の過去最悪の赤字(88億 3000万ドル)から黒字転換した。

景気悲観の根源が解消方向

SMBC日興証券の阪上亮太チーフストラテジストは、中国と米 国で住宅関連指標が改善してきており、「景気に対する悲観的見方の根 源となっていた問題が解消されつつある」と指摘。米国企業の決算も、 これまで下振れが織り込まれていたことから「予想通りか、予想より いい内容で、プラスにとらえる投資家が多いのではないか」と言う。

きょうの日本株は、米住宅統計の堅調などを好感し上げた前日の 米国株の流れを受け、朝方から輸出や金融、資源関連を中心に幅広い 業種に買いが先行。ただ、午前半ば以降、東京外国為替市場のドル・ 円相場がやや円高方向への動きを強めた影響で、一時上げ幅が100円 を超えていた日経平均は伸び悩み、午後はこう着感を強めた。

東証1部業種別33指数では石油・石炭製品、海運、鉱業、保険、 機械、非鉄金属、電機、卸売、ゴム製品、証券・商品先物取引、繊維 製品、輸送用機器など27業種が上昇。上昇率2位の海運については、 3年ぶりとなった前日までのTOPIXの9日続落期間中、東証1部 33 業種の下落率1位となっていた。石油、非鉄など資源関連は、ニュ ーヨーク商業取引所の原油先物が18日に6日続伸、ロンドン金属取引 所のLMEX指数の反発などが支援材料。

半導体関連の出直り急

個別では、アドバンテストや大日本スクリーン製造、東京エレク トロン、ルネサスエレクトロニクスなど半導体関連銘柄が急上昇。米 フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が前日の取引で3.6%高と なった流れを引き継いだ。また前日に、15年3月期の連結営業利益目 標を前期比3倍の320億円などとする中期計画を示した東芝テック、 4-9月期の連結営業利益予想を従来比50%増の45億円に上方修正 した安川電機が急騰した。

一方、空運や不動産など6業種が安い。下落率1位の空運では、 全日本空輸が公募増資に伴う新株発行価格を184円に前日決定し、同 価格にさや寄せする動きで安くなった。

東証1部の売買高は概算で15億354万株、売買代金は8742億円、 値上がり銘柄数は1196、値下がり350。国内新興市場では、ジャスダ ック指数が0.9%高の51.87と4日ぶりに反発、東証マザーズ指数は

1.2%高の365.14と続伸した。

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