コンテンツにスキップする

債券続伸、先物は約9年ぶり高値-超長期債も10年以来の低利回り

債券相場は続伸。海外金利の低下 や円高、株価の伸び悩みに加え、5年債入札の順調な結果を受け、先 物相場は約9年ぶり高値を付けた。現物市場でも超長期債利回りが約 2年ぶりの水準まで下げるなど買いが優勢だった。

東京先物市場で中心限月9月物は前日比5銭高の144円47銭で開 始。午前9時30分前後には1銭安の144円41銭まで下げたが、その 後は円高や株価の伸び悩みを背景に上昇基調を強めた。引け間際には 8銭高の144円50銭と、中心限月として約9年ぶりの高値を記録。結 局は7銭高の144円49銭で取引を終えた。

クレディ・スイス証券の海老原慎司債券ストラテジストは「5年 債入札は順当な結果だった。付利金利があるので金利低下余地は限定 的だが、一方で日銀は資金供給における札割れ対策を整備しており、 市場は追加アクションにも期待している」と指摘。「世界的に景気減速 懸念が根強いことが債券市場全体をサポートしている。夏場にかけて、 引き続き残高積み上げの需要は強い見込みだ」と語った。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の324回債利回り は前日比0.5ベーシスポイント(bp)低い0.75%で始まり、午前10 時過ぎには1.5bp低い0.74%と、2003年6月30日以来の低水準を付 けた。その後は0.745%に低下幅を縮めたが、5年債入札の結果発表 後に再び0.74%に下げた。5年物の105回債利回りは横ばいの0.185% で開始。いったんは0.5bp高い0.19%に上昇したが、入札後は横ばい の0.185%、午後3時過ぎには0.5bp低い0.18%に下げた。

5年債入札、倍率2年ぶり高水準

財務省がこの日実施した5年利付国債(7月発行、105回債)の 入札結果によると、最低落札価格は100円07銭と市場予想を1銭上回 った。小さければ好調とされるテールはゼロとなり、前回の1銭から 縮小。投資家の需要の強さを示す応札倍率は4.44倍と、前回の3.12 倍を上回り、10年8月以来の高水準。UBS証券の伊藤篤シニア債券 ストラテジストは、入札について「良い結果だった」と指摘した。

超長期債も堅調。20年物の137回債利回りは0.5bp低い1.54%で 始まり、下げ幅を拡大。午後3時前には3bp低い1.515%まで低下し、 10年8月以来の低水準を付けた。30年物の36回債利回りも0.5bp低 い1.75%で開始後、買いが優勢となり、午後3時前後には4bp低い

1.715%と10年9月以来の水準まで下げた。

三井住友海上あいおい生命保険経理財務部の堀川真一部長は「短 期ゾーンの金利がなくなってきているので、インカム(金利収入)が 欲しい投資家が超長期債に買いを入れているのだろう。10-20年債ス プレッド(利回り格差)はもう少し縮小しそうだ」と話した。

円相場は1ドル=78円47銭と約1カ月半ぶりの高値を記録。日 経平均株価の終値は前日比68円81銭(0.8%)高の8795円55銭。T OPIXは同6.67ポイント(0.9%)高の747.13。

18日の米国債相場は上昇。バーナンキ米連邦準備制度理事会(F RB)議長は2日目の議会証言で、米財政状況は「持続不可能」だと あらためて表明。市場では安全とみられる資産を求める動きが続いた。 米10年債利回りは前日比1bp低下の1.49%。一方、米株相場は好決 算などを背景に続伸。S&P500種株価指数は0.7%高い1372.78。

--取材協力 池田祐美、赤間信行 Editors:山中英典、持田譲二

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 山中英典 Hidenori Yamanaka +81-3-3201-8347 h.y@bloomberg.net 東京 野澤茂樹 Shigeki Nozawa +81-3-3201-3867 snozawa1@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先:

大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net

Rocky Swift +81-3-3201-2078 or rswift5@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE