モーユセフ氏が野村退社、元勤務先で金利操作の疑い-関係者

野村ホールディングスのシンガポー ル在勤デリバティブ(金融派生商品)トレーダー、フィリップ・モーユ セフ氏は、以前勤務していた英バークレイズ銀行時代の金利操作の疑い で当局から調査を受けた後、退社した。事情に詳しい関係者2人が明ら かにした。

関係者が匿名を条件に述べたところによると、モーユセフ氏は先月 退社したが、これは労使双方の合意に基づくもので、退社理由は同氏 が2005年から07年にかけて在籍したバークレイズでの仕事に関連してい るという。リンクトインを通じた同氏へのメッセージに対する応答は得 られていない。シンガポールとロンドンでの番号案内でも同氏の連絡先 は見つからなかった。

英2位の銀行バークレイズは先月、ロンドンおよびユーロ銀行間取 引金利(LIBOR、EURIBOR)の操作や談合について当局から 制裁金を科された。銀行の金利報告担当者は金融危機の中で自行の信用 力が低下しているとの印象を免れるために低めの金利を申告するよう上 司に指示されていたものの、金利操作によってトレーダーらに便宜を図 った疑いも持たれている。少なくとも12行が同様の疑いで当局から調べ られている。

RBSやバークレイズ

野村は問い合わせに対して、「EURIBORとLIBORの設定 に関する調査については承知している」とした上で、「モーユセフ氏へ の疑いは同氏が野村に加わる前の時期に関連したものだ。野村は EURIBORとLIBOR金利報告銀行の1つではなく、従ってその 設定にかかわっていない」と説明した。同社はそれ以外のコメントを控 えた。

モーユセフ氏は2011年2月に野村に移籍。英金融サービス機構 (FSA)への登録によれば、その前に1年間ほど米モルガン・スタン レーに在籍している。07年8月-09年6月にかけてはロイヤル・バン ク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)に在籍。バークレイズ には05年5月-07年8月まで勤務していた。

FSAのハミルトン報道官はモーユセフ氏が調査対象かどうかにつ いて言明を避けた。バークレイズ担当者も同氏についてコメントを控え た。

三菱UFJフィナンシャル・グループは今月、LIBOR問題で調 査を受けているロンドン在勤のトレーダー2人に自宅待機を命じたこと を明らかにした。同行での仕事に関したものではないと説明していた。

原題:Nomura’s Moryoussef Said to Leave as Regulators Probe Libor(抜粋)

--取材協力:Jesse Westbrook.

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