米国株:続伸、予想上回る決算を好感-住宅着工件数も増加

米株式相場は続伸。インテルやハネ ウェル・インターナショナルをはじめとする企業決算で利益が予想を上 回ったほか、米住宅着工件数が4年ぶり高水準に増加したことが好感さ れた。

S&P500種株価指数の主要10業種ではテクノロジー株が上昇率首 位。インテルの上げが寄与した。同社は通期売上高見通しを下方修正し たものの、四半期利益が予想を上回ったことから買いが膨らんだ。ハネ ウェルは急伸。資本財株の上昇をけん引した。ストレージ(外部記憶装 置)サービス最大手EMCも大幅高。同社が経営権を握る仮想化ソフト ウエアメーカー最大手の米ヴイエムウェアの最高経営責任者(CEO) 人事を発表したことが手掛かり。

S&P500種は前日比0.7%上昇して1372.78。前日も0.7%上昇して いた。ダウ工業株30種平均はこの日103.16ドル(0.8%)高の12908.70 ドル。

チェース・インベストメント・カウンセル(バージニア州シャーロ ッツビル)のピーター・タズ社長は電話インタビューで、「今決算シー ズンや先行きに対する悲観的な見方がやや後退した」とし、「多くの企 業についてもっと悪い業績が予想されていた」と続けた。

米商務省の発表によると住宅着工件数(季節調整済み、年率換算、 以下同じ)は前月比6.9%増の76万戸。ブルームバーグ・ニュースがま とめたエコノミスト予想の中央値は74万5000戸だった。前月は71万1000 戸だった。先行指標となる住宅着工許可件数は減少した。

「持続不可能」

バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長は18日、下院金融委 員会での半期に一度の議会証言で、米国の財政は「持続不可能」な状況 であるとあらためて強調した。またFRBがこの日発表した地区連銀経 済報告(ベージュブック)によると、経済活動は6月から7月初めにか けて、緩やかなペースで拡大した。一部地区では、小売販売と製造業活 動が鈍化した。

S&P500種は4月に付けた年初来高値からこれまでに3.3%下落。 テクノロジーと金融株の下げが特に大きい。予想を下回る景気指標の発 表や、四半期ベースで2009年以来で初の減益決算が予想されていること を受け、投資家は警戒心を高めている。

スイス2位の銀行クレディ・スイス・グループは、S&P500種の 年末予想を従来の1440から1425に下方修正。いわゆる「財政の崖」が米 経済にリセッション(景気後退)をもたらす恐れを理由に挙げた。

決算シーズン

ブルームバーグの集計によれば、S&P500種構成銘柄でこれまで に四半期決算を発表した企業63社のうち、利益が市場予想を上回ったの は73%。発表済み企業の収益は前年同期比4.6%減。S&P500種銘柄の 企業全体では2.1%の減益が見込まれている。

ただしこの日はテクノロジー株が1.9%、資本財は1.7%それぞれ上 昇し、業種別指数で上昇率上位を占めた。ダウ平均でも、著しく上昇し たのはインテルのほかマイクロソフト、IBM、ヒューレット・パッカ ード(HP)と、テクノロジー銘柄に集中した。

ジャネイ・モントゴメリー・スコット(フィラデルフィア)のチー フ投資ストラテジスト、マーク・ルッシニ氏はテクノロジー株について 「売られ過ぎており、買い戻しが入る頃合いだ」と指摘。決算発表は 「予想ほど悪くなかった。それだけで、割安な主力銘柄を狙う投資家を 引き付ける十分な材料となった」と述べた。

インテルは3.3%上昇。ハネウェルは6.7%高、EMCは9.4%高で 取引を終えた。

原題:U.S. Stocks Rise as Earnings Beat Estimates, Housing Starts Gain(抜粋)

--取材協力:Lu Wang.