7月18日の米国マーケットサマリー:株は続伸、企業決算を好感

ニューヨークの為替・株式・債券 商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2280   1.2294
ドル/円             78.79    79.06
ユーロ/円           96.76    97.21


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       12,908.70     +103.16    +.8%
S&P500種           1,372.78      +9.11     +.7%
ナスダック総合指数    2,942.60     +32.56    +1.1%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .22%        -.02
米国債10年物     1.49%       -.02
米国債30年物     2.59%       -.01


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,570.80    -18.70   -1.18%
原油先物         (ドル/バレル)   89.88      +.66     +.74%

◎NY外国為替市場

18日のニューヨーク外国為替市場では、ドルがオーストラリア・ド ルとメキシコ・ペソに対して下落。投資家が高利回り資産を買い求めた ことが背景だ。株価上昇も材料となった。

ユーロは対スウェーデン・クローナで2000年以来の安値に下落。ド イツのメルケル首相は、政策当局者が一段と努力しない限り「欧州プロ ジェクト」の成功がリスクにさらされると述べた。英ポンドは対ドルで 下落。イングランド銀行(英中央銀行)が利下げを検討する可能性を示 唆したことが手掛かりとなった。

バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長は前日に続き議会証 言を行った。投資家は米連邦公開市場委員会(FOMC)が景気を押し 上げるために一段の措置を講じるとみている。

ソシエテ・ジェネラルの法人為替営業ディレクター、カール・フォ チェスキ氏(ニューヨーク在勤)は、「米国経済が減速しているように 見受けられるが、株式は上昇している。これがメキシコ・ペソといった リスク通貨の相場を押し上げている」と述べ、「この日の通貨は確実に 株の動向に左右されている。各国中銀の緩和策を背景に投資資金は行き 場を求めている」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時17分、オーストラリア・ドルは対米ドル で0.4%上昇して1豪ドル=1.0356米ドル。メキシコ・ペソは対米ドル で0.2%高の1ドル=13.1353ペソ。

ユーロは対ドルで0.2%下げて1ユーロ=1.2264ドル。対円で は0.6%安の1ユーロ=96円64銭。ドルは対円で0.3%下げて1ドル=78 円80銭。

◎米国株式市場

米株式相場は続伸。インテルやハネウェル・インターナショナルを はじめとする企業決算で利益が予想を上回ったほか、米住宅着工件数が 4年ぶり高水準に増加したことが好感された。

S&P500種株価指数の主要10業種ではテクノロジー株が上昇率首 位。インテルの上げが寄与した。同社は通期売上高見通しを下方修正し たものの、四半期利益が予想を上回ったことから買いが膨らんだ。ハネ ウェルは急伸。資本財株の上昇をけん引した。ストレージ(外部記憶装 置)サービス最大手EMCも大幅高。同社が経営権を握る仮想化ソフト ウエアメーカー最大手の米ヴイエムウェアの最高経営責任者(CEO) 人事を発表したことが手掛かり。

S&P500種は前日比0.7%上昇して1372.78。前日も0.7%上昇して いた。ダウ工業株30種平均はこの日103.16ドル(0.8%)高の12908.70 ドル。

チェース・インベストメント・カウンセル(バージニア州シャーロ ッツビル)のピーター・タズ社長は電話インタビューで、「決算シーズ ンや先行きに対する悲観的な見方がやや後退した」とし、「多くの企業 についてもっと悪い業績が予想されていた」と続けた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議 長は2日目の議会証言で、米国の財政状況は「持続不可能」だとあらた めて表明した。市場では安全とみられる資産を求める動きが続いた。

10年債利回りは過去最低水準まで5ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)未満で推移。バーナンキ議長は今年前半に経済活動の「ペ ースが減速した」と指摘し、「適切に追加行動をとる用意がある」と表 明。米連邦準備制度理事会(FRB)が午後に発表した地区連銀経済報 告(ベージュブック)によると、経済活動は6月から7月初めにかけ て、緩やかなペースで拡大した。

世界経済の成長減速と欧州債務危機の深刻化が懸念されるなか、ド イツと英国の国債利回りが欧州時間に過去最低を更新。これを背景に米 国債利回りも下げた。

大和証券キャピタル・マーケッツ・アメリカの債券部門責任者、レ イ・レミー氏(ニューヨーク在勤)は議長証言について、「多く人々が 思っていたよりも少しネガティブに景気を見ているようだ」と指摘。 「市場には心地良いと言えよう」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後2時15分現在、10年債利回りは前日比3bp下げて1.48%。同年債 (表面利率1.75%、償還期限2022年5月)価格は1/4上昇して102 15/32。利回りが過去最低を記録したのは6月1日、1.4387%だった。

30年債利回りは2bp下げて2.58%。過去最低は6月1日に記録し た2.51%。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。1週間ぶりの大幅安となった。米 連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が一段の米国債購入に 向けた具体的な計画を示さなかったことから、売りが膨らんだ。

バーナンキ議長は前日の議会証言で、追加緩和の選択肢を当局が検 討していると述べた。この日はドルが主要通貨のバスケットに対して持 ち直したことも、代替投資先としての金の需要減退につながった。

貴金属精製・調査会社キトコ(モントリオール)のアナリスト、ジ ョン・ナドラー氏はリポートで、「米金融当局への期待が裏切られた。 ドルが上昇し、金は圧迫されている」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8 月限は前日比1.2%安の1オンス=1570.80ドルで終了。中心限月として は6日以来の大幅下落となった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は6営業日続伸し、一時は約2カ月ぶり にバレル当たり90ドル台に乗せた。米住宅着工件数の予想以上の増加や ガソリン在庫の減少が手掛かり。

米商務省が発表した6月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換 算、以下同じ)は前月比6.9%増の76万戸となった。米エネルギー省に よると、先週のガソリン在庫は182万バレル減少した。ブルームバーグ がまとめたアナリスト予想は120万バレルの増加だった。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マ サチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は「住宅 市場が底入れしたことを確認するもので、好調な下期および原油需要の 改善に対する期待が高まる」と指摘。「ガソリン在庫が減少するなど、 在庫統計はまずまず強気な内容だった」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物8月限は前日 比65セント(0.73%)高の1バレル=89.87ドルで終了。一時は90.04ド ルと日中の水準としては5月30日以来の高値を付けた。年初から は9.1%値下がりしている。

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